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「うちの子、全然言うこときかなくて…」と、
子育ての悩みを保育園の先生に相談しても、
「大丈夫ですよ。きらりちゃんはちゃんと分かっているから。」と言われました。
普通に見えるきらり。
でも何か違う。
そんな思いを抱きながらも、
もう少し成長してくれるのを待ってみよう…
自分も親としてもっと成長しなければ…
頑張ろうと思っていました。
毎日のようにパニックを起こす娘に戸惑い、
言うことをきかない娘を叱り飛ばし、
悩み、自己嫌悪に陥り、ストレスで押しつぶされそうでした。
自分の育て方が悪かったのか、
複雑な家庭環境のせいか…
自分を責めてもみました。

そんな毎日を過ごしながら、8年ぶりに次女を出産し、
そして久しぶりの育児を通して、
私はやっと気付いたのです…
それは、悪戯をしていた0歳の次女に、
「ダメよ。」と声をかけときのことでした。
次女は私の言葉に反応して手を止め、
私の顔を見たのです。
私の中に衝撃が走りました。
長女しか育てたことのなかった私にとって、
0歳の赤ん坊ですら、
注意すれば悪戯の手を止めることができるということは、
驚き以外の何者でもありませんでした。
「人の言葉に反応して手を止める。」という、
ごく簡単なことが、
長女は幾つになってもできていなかったのです。
そして、 娘はアスペルガー症候群の疑いがあると告げられたのでした。
娘が10歳のときでした。
娘はこの10年間、とても苦しんできたと思います。
苦しませてしまった。と言った方が正確かもしれません。
私は、娘がわがままだと思っていたので、
娘に対して今まで厳しく叱ってばかりいました。
時には体罰も加え、このままでは虐待してしまうかもしれない・・・
という恐れさえ抱いていました。
ある医療センターでは、被虐待児の半数が発達障害と診断され、
その約4分の1がアスペルガー症候群や高機能自閉症だったという報告もあります。
一見、普通に見えるからこそ、障害が理解されず、
不適切な対応がとられたり、放置されたりして、
苦しんでいる子供達が、まだまだ沢山いると思います。
そして、悩んでいる親も沢山いると思います。
苦しんでいる子供達のために、何かしたい。
娘の障害に早く気付いてやれなかったことを償う意味でも、
少しでも多くの人に、この障害を知ってもらい、理解してもらいたい。
そんな思いを込めて、このホームページの開設に踏み切りました。
医学的心理学的な難しいことについては、
専門家のホームページや書籍をご紹介しますので、
そちらをご覧下さい。
あくまでも、このホームページは娘と私たち家族の記録です。
アスペルガー症候群といっても一様ではありませんので、
一例としてご覧下さい。
アスペルガー症候群の疑いと診断されてから1年が経過し、
この春、 詳しい発達検査の結果、
娘はアスペルガー症候群と正式に診断されました。
どうすれば障害とうまく付き合っていくことができるのか、
親はどう子供と向き合えばよいのか、
試行錯誤しながら家族で歩んでいく姿をご参考にして頂くとともに、
同じ悩みを持つ人たちとの情報交換や交流の場になれば何よりです。
2004年 春

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