トピックス

    禁煙の勧め

 

はじめに

本年5月に法律の改正(健康増進法)があり、喫煙場所が更に制限され、喫煙家の方は肩身の狭い思いをしていることと思います。今回、法律が改正された背景には受動喫煙の影響が問題視されるようになったからです。タバコを吸わない人が他の人が吸った煙を間接的に吸う事によって健康への悪影響を受けているのです。

最初に写真を見てください。1枚目は40歳の双子の姉妹です。左は22歳から喫煙を続けています。右は非喫煙者です。肌の状態や歯の状態が明らかに違います。美容上大きな悪影響を及ぼすことを知ってください。

Twins, 22, made up to show how they would look at 40 if Kirsty, left, was a smoker and Kelly, right, was not

 

2枚目は取り出した肺の写真です。タバコを吸うと肺が真っ黒とよく言われますが、これは大げさなことではなく、ご覧の通りの事実です。喫煙者の肺には肺癌も発生しています。

 

受動喫煙について

副流煙とは喫煙者の周りに出る煙です。タバコはその粒子の大きさから拡散しにくく比較的その場に長く残ります。これを周囲にいる人が吸ってしまうものです。フィルターを通していない煙も混じっている分、有害成分も多く含まれています。

肺癌は喫煙者に多いものですが、中でも扁平上皮癌という種類の肺癌はタバコとの関連が大きいものです。男性でタバコを吸わない方の扁平上皮癌は非常に少ないのですが、女性では時々見られます。この多くはご主人のタバコが原因と思われるものです。

また、診察させていただくと喘息のお子さんの多くでタバコの臭いがします。両親の喫煙で喘息を生じているお子さんがたくさんいると思われます。

タバコは本人だけの害でないことがわかってきています。

 

禁煙の効果

禁煙による利益を数え上げたらきりがないほどです。「百害あって一利なし。」です。

・まずは自分の健康のためです。

肺癌の他、喉頭癌、食道癌はタバコが大きな原因となっています。とくに喉頭癌はタバコを吸わない人がなることはまずありません。タバコを吸うと癌の確率は肺癌4.1倍、喉頭癌32.5倍、肝臓癌3.1倍、食道癌2.2倍に増えるそうです。

もうひとつ、タバコは血管をいためる大きな原因です。高血圧、コレステロール、タバコが動脈硬化の3大原因です。心筋梗塞、脳梗塞になる確率が高くなります。40代で心筋梗塞になる方はまず喫煙者です。

2番目には周囲の人のためです。

吸わない人から見るとタバコの臭いは辛いものです。そして先ほど書きましたように副流煙による健康への害も問題です。タバコを止めると周囲が喜びます。

また、火事の原因としても昔から12番目に多い原因になっています。最近は物騒なことに放火が1番でタバコが2番目です。

3番目に経済的な効果です。

1日2箱吸っている方は年に18万円、タバコにかかっています。5年で100万円近くがたまる計算です。更に生命保険料なども喫煙者と非喫煙者を区別するようになってきています。

更に別の見方をすると、国民の病気が増えることは国家的に大きな経済的損失になっています。

 

禁煙方法

タバコには害があってやめた方がよいことはわかっていても多くの人がやめられないでいます。

私自身は喫煙経験がなく、やめる苦しみも味わっていませんので十分に理解できない部分があるかもしれません。しかし、禁煙の効果を考えると、やはりタバコはなんとしてもやめた方がよいと思います。どのようにしたらやめられるのか一緒に考えていきたいと思います。

禁煙がうまくいかない原因の一つはニコチンからの離脱症状が辛いためのようです。これは喫煙本数が多い方ほど著明です。離脱症状とはニコチンづけになっている体からニコチンが抜けていく時の一種の禁断症状です。タバコが吸いたくてイライラする、落ち着かない、頭痛がする、体がだるいなどの症状です。一般的には禁煙後23週間続くそうです。

タバコへの体の依存の他、精神的な依存が禁煙を難しくするもうひとつの原因です。いわゆるクセになってしまっていて、しないと落ち着かない状態です。

それぞれに対応策、治療法があります。体の離脱症状に対してはガムまたは貼り薬からニコチンを体に補充していく方法です。徐々に量を減らして48週くらいで治療を終わります。喫煙本数の多い方、起床後すぐに吸いたくなる方では、とくに有効と思います。これらの薬は2週間分で7000円ほどかかります。

精神的な依存に対してはタバコを吸う代わりに飴をなめるとか水を飲むなど他の行動を取るよう習慣付けていきます。

あとは喫煙の誘惑を避ける工夫です。外でお酒を飲む機会、ヘビースモーカーの友人との接触を12ヶ月我慢しましょう。あるいはヘビースモーカーの友人には禁煙を誘いましょう。タバコをそばに置かないようにしましょう。灰皿、ライタ−も思い切って捨てましょう。大切な思い出の品は使えない状態にして飾りとして残しましょう。

 

まとめ

タバコは肺癌の他、食道癌、喉頭癌など多くの癌や心筋梗塞、脳梗塞の原因あるいは誘因となっています。また、人からも臭いと煙が嫌われます。この際、思い切って健康的なタバコを吸わない人になりませんか。タバコを止めるとよいことばかりです。自分のからだによい。そして人から喜ばれます。お金も溜まります。禁煙に成功すると自分に対する自信にもなります。

禁煙開始したい方、ご相談ください。禁煙指導いたします。ニコチンをガムや貼り薬で補充して無理なく止める方法もあります。

とくに若い人には禁煙をして欲しいと願っています。

 


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2003年 3月(うつ病について)
2003年 5月(大腸癌について)

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