将棋と血液型


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02.gif (288 バイト)前書き

 ABO−chat MLでの将棋の話が盛り上がったので、将棋が大好きな弓達公雄さん(AB型)に書いてもらいました。私は将棋はさっぱりなのですが…。棋士と血液型については、別冊宝島380「将棋王手飛車読本」の133〜135ページに、「将棋界・笑って読んで!」として神吉宏充さん(6段)が書いています。また、巻末には、全棋士の血液型も掲載されていて、資料としてもおすすめです。血液型による性格分析にはいろいろな方法がありますが、その道のプロが書いたものにはなかなか特徴がよく出ているようですね。
 しかし、男性棋士の血液型分布を分析してみると、日本人の平均と見事に一致します。これは困った(笑)。年齢別や段位別の分析をすれば差が出るのでしょうか? もっとも、女性棋士はO型が多くB型が少ないのですが、残念ながら(?)統計的には偶然の範囲内です。 -- H10.4.24

02.gif (288 バイト)将棋と血液型

 将棋のタイトルの最高峰は、なんといっても名人位。このタイトルを非常に長期間に渡って保持してきたのが、大山康晴名人、中原誠名人という2人のB型です。将棋好きの私は、この現象を見て、棋士と血液型を結びつけて観察するようになりました。将棋雑誌等で、人間味あふれる棋士たちの生き様が報じられることが多く、人間観察にはぴったりの素材といえます。

 大山名人のライバルとしては升田幸三九段(A型)、中原名人のライバルは、加藤一二三九段(A型)、米長邦雄九段(AB型)がいます。私の印象では、B型の二人がマイペースに指しているのに比べ、ライバルたちが、我慢できなくなって、先にやや無理な状態で仕掛けてしまうのですね。それで、結局、負けてしまうことが多い。また、B型は少々形勢が不利になっても悲観的にならないせいか、まだまだ互角という気持ちで差し続けられるので、そのうち逆転してしまうことも多いようです。

 両名人は猛烈に強かったわりに「天才」とは呼ばれません。むしろ、ライバルの人たちの方が天才肌と称されることが多かった。しかし、天才的な鋭い切れ味はなくても、将棋には勝ってしまう。そんな茫洋とした懐の深さのようなものが、この両名人にはあります。さらに、七番勝負という大舞台で、比較的プレッシャーを感じることなく対戦に臨んでいたことが、圧倒的な優勝回数の差になって現れているのでしょう。

 その後、いわゆるチャイルド・ブランドと言われる、羽生善治四冠王(AB型)らの若手が、将棋界に新しい潮流を巻き起こしました。それは将棋をゲームとして捉え、非常に合理的で精密な研究を始めたこと。それから、多少なりとも可能性があれば、なかなか投了しない、ということです。

 もともと、将棋は人生の縮図みたいな感覚があり、盤外の泥臭い人間ドラマが強調される雰囲気だったのですが、あくまで将棋をゲームとして捉え、緻密で理論的な研究が徹底的になされるようになったのです。これは羽生四冠王や森下システムの開発で知られる森下八段といったAB型ならではの考え方が反映されています。また、勝負にこだわり、とことん指し続けようとする感覚は、羽生四冠王と共に、島朗八段(B型)の下で研究を重ねてきた、佐藤康光八段、森内俊之八段の二人のO型の影響によるものだと考えられます。それまではプロの棋士は、美しい棋譜を残すことが美徳だとする認識があり、見苦しいほどに粘りまくるような将棋を指すべきではないという考え方が強かったのです。

 つまり、現在の将棋界の第一人者である羽生四冠王が本来持ち合わせていたAB型的感覚に加え、共に切磋琢磨してきた二人のO型のライバルの影響がミックスされた「合理的、結果重視」のトレンドが、彼の驚異的な活躍によって将棋界に浸透したのだろう、という分析を私はしています。現在はAB型とO型の棋士が活躍している状況です。その分、B型が活躍していた頃に比べ、どろどろした人間臭さが減ってきたのはちょっと残念。A型は、やはりあいかわらず印象が弱いです。 -- H10.4.22

(弓達公雄)


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最終更新日:平成10年4月24日