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「なぞのはなぞの」 1 不動産屋が「格安の物件」だというから、先住者の自殺を真っ先に疑ってみたところ、そうではなくて、単に「築30年」というのと、 「住人が変わり者揃い」ということだけなのだという。 その事が果たして「だけ」で片づけてしまえる問題かどうかに多少の不安はあったものの、結局は入居の手続きをすることにした。 そうでなくても、新卒社会人で金に余裕がないこの身の上。選り好みなどしてはいられない。 ところが、無事引越しも済んだと思ったその矢先、なんとその翌日から泊りがけでハイキングに出かける事になってしまった。 何でもこれは、「アットホームなアパートメント作り」を信条とする大家の方針で、毎度毎度新しい住居者が来る度に、 可能な限り「全員参加」で行い、住人同士の親睦を深める恒例行事ということだ。 行き先は「みはらし山」にある大家の持ち物という山荘で、これまた毎度の行き先らしい。 どうやら、住人だけではなく大家も相当の変わり者のようだ。 あまり気は進まなかったが、やはり僕のために行われる行事に、 参加しないわけにはいかない。 費用はすべて、大家が負担するという事だし、うららかな4月の休日を、郊外で過ごすというのも悪くはない話だろう。 そんなこんなで僕は今、引越し荷物の荷解きもせず、着替えと洗面具だけバッグに詰め込んだまま、こうして山荘へ向かう マイクロバスに揺られながら、ぼんやりと窓外の景色を眺めているという訳である。 しかも、「住人達への紹介は現地に着いてからにしましょう」という事になってしまったため、僕は未だにバスに同乗する誰一人の 名前も知らないのだ。何せ、引っ越してきてから、大家さん以外にアパートの住人とは誰一人口を聞いていないのだから。 その大家だが、50代半ばの年齢の割には長身の(何せ180pの僕と10p程しか違わない)体に似合わず、 さっきからバスの中を細々と動き回っては、住人の人たちに「お酒足りてますかー?」「退屈してませんかー?」などと 御機嫌伺いをしている。まったくもって、よく働く人だよなあ。金持ちの筈なのに、妙に腰も低いし…。 などということをあれこれ考えていたら、やがてバスは広場に停車した。 頂上方面へ向かう山道に「山荘入り口」という看板がかかっているところをみると、どうやらここが目的地らしい。 一番後ろに乗っていたため、バスから降りるのが最後になっってしまった。既に広場には、参加者が三々五々と散らばっている。 「どうも、皆様。お疲れ様でした」 僕が降りるのを待ち構えていたかのように(いや、実際待っていたのだろうが)、大家が皆に向かって喋り始めた。 「これから山荘へと向かいますが、何せ使用するのは久しぶりの事なので、私は先に行って簡単な掃除等の準備をして参ります。 準備が終わり次第、呼びに参りますので、皆様それまではこの広場でごゆっくり」 散らばった面々は、特に集合する訳でもなく、それぞれの場所で耳だけを傾けている。 おそらく、このやりとりまでもが「毎度の行事」の一環なのだろう。 「あ、それから」 そう言って大家は、目配せで僕を呼んだ。やっと皆に紹介してもらえるのか。 「こちらが昨日から201号室の新しい住人になられた方です。では、自己紹介を」 「はい」 そう言って僕は皆に向き直った。…もっとも、みんな好き勝手な方向に散らばっているので、大体の方向を向いただけだが。 「ええ、今度この『コーポはなぞの』に越して参りました尾花孝と申します。皆様、どうぞよろしく」 僕がそう挨拶をすると、あちこちから、ぱらりぱらりと拍手の音が聞こえた。 大家はというと、既に山荘の準備へと向かったみたいだ。あれれ、皆の紹介はどうするんだろう。 …などという不安を抱えていると、やがて紋付羽織に袴姿という、いささか時代錯誤な格好の男が、僕にすり寄ってきた。 年の頃は25〜6であろうか。僕より頭ふたつは低い小柄な上に童顔であるため、 失礼ながら「季節外れの七五三」を連想させる男だ。 「や、や、や。どうも、尾花くんですか。はじめまして。あたしは202号室、お前さんのお隣に住んでる馬酔木達彦でやす。 仕事は…ええと…『遊々亭くも助』ってぇ売れない噺家なんすけどね。ま、ひとつよろしく」 馬酔木(あしび)と名乗るその男はそう言って、扇子をパタパタしながら僕に握手を求めてきた。 「はあ」 馬酔木の差し出す右手を、黙って握り返す僕。 「あたしゃ、お前さんが来る前までは一番の新参者でやして。代々、そういう者が次の入居者に住人を紹介していきやす。 …ま、これもまたひとつの『恒例行事』ってことで」 そういいながら馬酔木は、僕の手を取ってぐいぐい引っ張っていった。これから住人ひとりひとりに紹介して回ろうということらしい。 ちょっとうざったい気もしたが、まあ自分で挨拶して回る手間が省けると言うものか。 「ええと、じゃあまずはこの人から」 馬酔木がまず紹介したのは、広場の街灯に寄りかかりながら、ひとりギターを弾く、色白で細身の男だった。 年齢は馬酔木と同じ20代半ばというところか。身長は僕と同じくらいだが、細身のためか、それよりもっと大きく見える。 真っ白な開襟シャツの袖を捲り上げ、甘く切ない旋律を一心不乱に奏でているその姿は、どこか中性的なイメージですらあった。 「どうも。201号室の尾花といいます」 僕が自己紹介をすると、その男はフレットを押さえる右手をぴたりと止めて、 「105号室、紫陽花芳樹」 と、名乗ったきり、またギターを弾き始めてしまった。この紫陽花(あじさい)という男、相当な無口だなあ。 すると、僕の気持ちを見透かしたように、馬酔木がすかさずフォローしてきた。 「紫陽花のダンナは、人付き合いは苦手なんすよ。でも彼は、我が『コーポはなぞの』が誇る天才アーチストなんでげす。 何せ、国内外の音楽コンテストでも、何度も入賞してるくらいなんだから」 「はあ」 さっきから何度目かの生返事をしながら、僕らはその場を離れた。背中で紫陽花の弾く「グリーンスリーブス」を聴きながら。 次に馬酔木が僕に紹介したのは、迷彩柄のランニングシャツから、丸太のような腕が2本伸びている、えらく体格のいい男だった。 年齢は40代前半といったところか。頭はさっぱりとした短髪で、足にはごつい半長靴を履いている。 「あの…どうも。201号室の尾花と…」 「声が小さいッ!!」 おずおずと自己紹介する僕を、男は一喝した。 「キサマ、それでも帝国軍人か、情けないッ!このハナゾノ連隊・女郎花陸軍大佐。その曲がった根性叩きなおしてくれるわッ!」 そう言うなり、この女郎花(おみなえし)という男は、いきなり左手に握り締めた木刀を振り上げてきた。 「わっ!」 あわてて馬酔木の後ろに隠れる僕。 「まあまあ、大佐。コイツまだまだ新兵なんで…あたしがここのしきたりをキッチリ仕込んでおきますから」 「任せたぞ、馬酔木一等兵」 そう言って、半長靴を響かせながら去る大佐…いや女郎花。 その姿が完全に消え去るのを見届けてから、僕は馬酔木に尋ねた。 「な、何なんですか。あの人は」 「104号室に住む、軍事評論家の女郎花幸一さんでげす。いわゆる軍隊マニアってヤツで、 この『コーポはなぞの』の規律を一手にとりしきっている人です。まああれでも、テレビとかでコメントするときは 至極まともなんで、いわゆる『公私のけじめ』はきちんとつけてるみたいでげすよ」 じゃあ、この軍隊ごっこが彼の言う「私的な時間」ってヤツか?冗談じゃないよ。こっちまでお遊びに付き合わされてたまるもんか。 「ま、扱いにはかなり困るけど、基本的に悪い人じゃないんで、付き合ってやりましょうや。でも、口の利き方には十分気をつけて。 以前、大佐の注意にちょっと口答えした瞬間、後ろ回し蹴りをくらってアバラ3本折られた人がいるから」 こ、怖っ。それのどこが「悪い人じゃない」んだ!こりゃ、必要なとき以外は、女郎花…いや大佐には近づかないでおこう。 そんなことを考える僕に、馬酔木が次に紹介したのは、青い目をした外人さんだった。 ヤシの木が大きくプリントされたアロハシャツを着ているところを見ると、ハワイの人だろうか。 …どうも、西洋人の年齢は判りづらいなあ。僕と同じ22〜3歳くらいに見えるが、ひょっとしたら10代なのかも知れない。 僕よりはるかに高い身長、はるかに高い鼻、はるかに長い足をしたその男に、僕はあいさつをした。 「どうも、201号室の尾花です」 「うぇるかむ。ワタシハ204号室ノでびっと・くろっかすイイマンネン。以後オミ知リオキヲバ」 そう言って差し出したクロッカスの大きい手を、僕は握り返した。 「日本語お上手ですねえ。どこかで勉強されたんですか?」 「ナンモナンモ。ワタシノじゃぱにーずハ徹頭徹尾ニ独学ナノデアリ甲ス。コレカラモ、切磋琢磨シテイクデゴワス」 なんか、ところどころに難しい言葉や怪しい方言が混じるなあ。まあ、独学だから仕方ないのか。 クロッカスと別れて次なる人の所に向かいながら、僕は率直な感想を馬酔木に述べた。 「それにしても、外国の方までいらっしゃるとはびっくりでしたよ」 「ここには『国籍』も『個性』も、実にいろいろな人がいやすからねえ」 「ところで、あのクロッカスさん。『帝国軍人』である大佐に、『鬼畜米英』とか言って迫害されたりはしていないんですか?」 「あ、それなら大丈夫でげす。なんでも大佐には、『自分より背の高い人には逆らわない』という持論があるみたいで」 こともなげに馬酔木が答えた。な、なんてムチャクチャな持論なんだ…。 あきれる僕に、馬酔木がまたもや次なる人を紹介する。 それは、黒のサングラスに黒のスーツに黒のドレスシャツ、おまけに黒のエナメル靴という、黒尽くめの格好をした男だった。 その上装飾品はと言えば、首元のネックレスに、左腕のロレックスに、煙草に火をつけているライターと、こっちは全てが金尽くめ。 真っ赤なネクタイを締め、パンチパーマの頭で悠然と煙草をくゆらせているその姿は、どう見ても「堅気の人」には見えなかった。 「あ…あのあのあの。今度201号室に越してきた尾花と申しま…」 思いきりビビりながら自己紹介する僕を、ギロリと見下ろしてから、男はゆっくりと答えた。 「…テメェ、俺の事なめてやがるだろう?」 「え…いやそんな」 この「黒尽くめ」男に、いきなり不条理な言いがかりをつけられて、僕は震え上がった。 「テメェのその目つきが何よりの証拠だ。いい度胸してやがるなあ。面白い、落とし前つけてもらおうか」 言うやいなや男は、懐から短刀を取り出し、その刃先を僕に突きつけた。 「指一本で勘弁してやるからよ。いい方を選びな。右手か…左手か…?」 「ひ…ひぃぃぃぃ」 震えが頂点に達した時、僕はやっとのことで馬酔木の存在を思い出した。そうだ、この非常時に、一体彼は何をしているんだ…。 と、ふと背後から笑い声が聞こえてきた。僕が恐る恐る振り向くと、そこには腹を抱えて笑う馬酔木の姿が。 同時に、「黒尽くめ」男もサングラスを外して、僕ににっこりと微笑みかけてきた。 「いやあ、ごめんごめん。ちょっと脅かし過ぎたか。俺は102号室の百日紅真、ヨロシクな。小劇団の役者をやっててね。いつも 芝居の衣装とメイクでこうやって新居者を脅かすのが、これまたここの『恒例行事』なんだよ。ま、悪く思わんでくれ」 「あ…は…はい」 やられた。すっかり騙された。ああ、お気に入りのポロシャツが、背中まで汗でぐっしょりだ…。 馬酔木と二人して「大成功」とか言いながら、ハイタッチをしている百日紅(さるすべり)の姿を見ながら、 僕はまだドキドキしている胸を押さえていた。サングラスをしている時は、もっと年上に見えたが、 こうして見てみると意外に若そうだな。20代後半といったところか。 「それにしても、尾花くんもそんなに汗かくぐらい驚かなくてもいいでげしょうに」 「まったくだ。ほらよく見てみろって。パンチパーマだってカツラだし、短刀だってプラスチックで作った芝居の小道具だぜ」 「ぼ、僕『先端恐怖症』なんですよ。刃物なんて、突きつけられるどころか、自分で握る事さえ無理なんですから…」 自分で言って、またも先程の恐怖が蘇って来てしまい、僕は再び脂汗をかいた。 「まあまあ、落ち着いておちついて。じゃあ時間もないことだし、さっさと次の人の所に行くでやんすよ」 自分達で仕掛けておいて「落ち着け」もないもんだ、と釈然としない僕の背中を叩きながら、馬酔木が先へ急いだ。 次に僕が紹介されたのは、なにやら薄汚れたワイシャツに薄汚れたズボンに薄汚れた靴に… とにかく全てが薄汚れた格好の人だった。歳は…30代半ばだろうか。 僕が挨拶しようとしたら、意外にも相手の方から近づいてきた。 「兄ちゃん、金…持ってねえか」 「は?」 「今日の最終レースは、今までで最高に自信があんだよ。2倍…いや3倍にして返してやっからよ。な、1万でも2万でもいいからさ」 そう言って、男は僕の前に手のひらを差し出した。 「ちょ…ちょっとちょっと」 なおも迫り狂って来る男を差し戻して、僕はさっさと自己紹介をした。 「に、201号室の尾花です。どうぞよろしく…」 「名前なんてどうだっていいからよ。な、金だよ金。早くしねえと、電話投票が締め切っちまうんだよ」 困り果てた僕を見かねて、馬酔木がやっと助け舟を出してきてくれた。 「まあまあ、万年青のダンナ。せっかく尾花くんが自己紹介してるんだから、いきなりそんなせこい話しなくても…」 「フン。ねぇならねぇで、さっさとそう言やあいいんだ。全く、最近の若いヤツはしけてやがら。 仕方ねえ…おい、遊々亭くも助師匠よ。 今日は徹夜で『チンチロリン』だからな。いつもみたいに夜の12時になったら 俺の部屋来いよな」 言い終わるとその「薄汚れた」男は、馬酔木の返事も待たずにさっさと言ってしまった。 立ち去る際に、右足を少し引きずっていたのが、妙に気になった。 「な、何なんですか。あの人は」 僕は今日2度目になる質問をした。 「103号室に住む、万年青(おもと)茂さんでげす。職業は…まあその日暮らしってヤツでやすな。 たまに日雇いの仕事とかをしてる みたいだけど、少し金が出来ると競馬・パチンコなどのギャンブル三昧…」 「はあ、それはまた…かなり困った人ですねえ」 「でも、あの人もちょっと可哀相な人ではあるんでやす。もともとは高校球児で、甲子園でもエースで4番を打ってたんでげす。 一時期 マスコミでも『身長183cm・球速150km/hの超高校級サウスポー』ってんでかなり騒がれてて、 卒業後はドラフトの目玉にもなろうってハズだったのに…交通事故で右足を怪我しちまって、全部パー。 それからは坂道を転がり落ちるような人生で…」 そうだったのか、それは少し同情してしまうなあ。でも、だからといってあんな「ゆすりたかり」みたいな真似をしなくても…。 人生、やっぱり一寸先は闇なんだなあ。…とと、ヘコんで来てしまった。いかんいかん。 「さて、次に行きましょうか」 気を取り直して、つとめて明るい声で言ったのだが、今度は馬酔木が少し暗くなっている。 「どうかしたんですか?」 「…いや、どうも最後のこの人だけは、あたしゃ苦手なんでげすよ。だから、イマイチ気が進まなくて」 あ、あれだけ個性的な面々に全然動じなかった馬酔木が「苦手だ」なんて、一体どんな人なんだろう? 僕が一抹の不安を胸に抱いた瞬間、急激に目の前が暗くなった。 比喩的な表現などではなく、文字通り目の前が真っ暗になったのである。 そして、その直後僕の耳元に「だーれだ?」という甘くか細い声が。 付き合い始めのラブラブカップルにはよく見られる光景だが、生憎と今の僕にはそんな相手はいないはずである。 不信に思って僕が振り向くと、そこに立っていたのは……。ええ?? 「ウフフフ。脅かしちゃってごめんなさいね。あたしは101号室の彼岸花よ。学校の先生をやってるわ。 でも、堅苦しい呼び方されるのは大嫌いだから、皆と同じく、フレンドリーに『ヒガちゃん』って呼んでね。 いいわね、『ヒガちゃん』よ。それ以外の呼び方は許さないから。よろしくね、可愛らしいボ・ウ・ヤ♪」 そう言ってその人物…ヒガちゃんは満面の笑みで僕に抱きついてきた。それこそ、久々の再会を果たした恋人同士のように…。 「あ…ぼ、僕は201号室に越してきた尾花孝です。よ、よろしく…」 ヒガちゃんに抱きすくめられた至極窮屈な格好のままで、僕はやっとこさ挨拶をした。 そして、挨拶をしながら、僕は頭の中でしきりに考えていた。 この人は一体、男なんだろうか?女なんだろうか…? というのは、まずその性別が、顔からでは判断がつきかねたからである。 髪は短髪で赤っぽく染めており、化粧はかなり厚め。普通に女性に見えなくもないし、いわゆる「ソッチ系趣味」の男性にも見える。 声にしたところで…ハスキーな女性のようにも聞こえるし、少し高めの男性の声のようにも聞こえる。 大体それ以前に、身長からして、僕と同じの180cm近い長身なので、女性ならばかなりの大女ということになる。 服装は無地のブラウスに綿のパンツと、メイクと比べてやや地味目。 そのブラウスにしても、かなり大き目のものを着用しているので、 体の凹凸がイマイチ判りづらい。…それにしても、こんな大きなブラウス、一体どこで売ってるんだろう? 年の頃は…これも性別以上にわかりづらい。40代にも50代にも60代にも見える。 そうだ、男か女かは喉仏を見れば判る…と思いきや、襟元に派手なスカーフが巻かれていて、こちらも確認できない。 つまりは一言で言ってしまうと…「全てにおいて正体不明」な人なのである。 「まあ尾花チャン、『孝』って名前なの?いい名前だわあ。漢字一文字の名前って、カッコいいのや可愛いのが多いのよね。 あたしも一文字名前には憧れたものだわ。『薫』とか『遥』とか…」 うう、こりゃまた微妙なところを挙げてきたなあ…。まさか、ワザとやってるわけでもなかろうし。 さあて、どうしようか。まさか本人に「男ですか女ですか?」なんて聞けるはずもないし。 住人の誰か聞いてみてもいいけれど、どうせならば自分の力で解き明かしてみるのも面白いな。よし、そうしよう。 …それにしても…そろそろ離してくれないかなあ?? |