現在も稼働する工場

二世帯労働者住宅
クリストフォロ・クレスピの銅像
■行き方 ベルガモから,タクシー(高速料金込で28ユーロぐらい)
クレスピ・ダッダ直行のバスは,以前はあったが廃止されたとのこと。(2003年10月現在)
ミラノ−ベルガモ間の高速バスautostoradaleを利用し,カプリアーテ・サン・ジェルヴァージオ Capriate S.Gervasioから
歩く手もありますが,20分程歩く上,道が分かりにくいので,あまりおすすめできません。 |
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1カ所に限定されたまちの出入口からは,一直線の道が続いている。
教会,学校,コミュニティ施設,病院等の前を通り,南端の墓地が終着点だ。
まさに,「ゆりかごから墓場まで」,労働者の生涯を象徴しているようだ。
この通りを境に,西側が工場地区,東側が住宅地区と明確に分かれている。
工場の優雅な建物は,ロンバルディア・ネオゴシック様式と呼ばれる。
室内作業に不慣れな農民出身の労働者たちが働きやすいよう,工場内にたくさんの光が入るように設計され,
換気や温度にも気が配られている。
工場は,現在も,まだ稼働を続けており,ジーンズを生産しているそうだ。
クレスピは,生活環境を向上させれば,生産性が上がると考えた。
労働者のためには,家庭菜園がついた戸建住宅を建設した。
毎年,ガーデニングコンテストが開かれていたため,競って庭先を手入れしていたという。
穏やかで豊かな生活が営まれていたことが,想像できる。
まちには,その他に公衆浴場,劇場,福利厚生施設まで,つくられた。
これら全てを一企業が行っていた,という事実に驚かざるを得ない。
今日のまちには,良き時代を過ごした労働者の子孫が住民の大半を占めており,クレスピが理想としたコミュニティが存続している。
100年以上の間,姿を変えずに存続するクレスピ・ダッタは,非常に特殊な事例といえよう。
周囲と隔絶し保守的保存の道を選んだこのまちが,今後どうなっていくのか,注目していきたい。
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