no.2 街中にひるがえる「PACE(平和)」の旗

24 February 2003

2月15日のローマの反戦平和行進に,100万人が参加したというニュースを聞いた。

これはイタリアにおける平和運動史上,最高の参加人数であるらしい。

左の写真は,最近,ミラノでよく見られる光景である。

アパートメントのバルコニーや店のショーウィンドウ等に,「PACE(平和)」という文字が書かれた七色の旗が掲げられている。 

スカーフのように首に巻いて歩いている人や,小さな旗をつけて走っている車も見かける。

はじめはどこかの政治団体の旗かと思ったのだが,そうではなく,一般市民の反戦平和への意思表示であった。



市場や新聞スタンド等で5ユーロで売っており,誰でも購入することができる。教会,学校,市庁舎等の公共団体でも,掲げるところが出てきているらしい。

イタリアのベルルスコーニ首相は,アメリカ軍のイラク攻撃に,道路,港湾,空港などの輸送網を提供することを承諾し,政治外交的にはアメリカ支持の姿勢を取っている。

一方,バチカンのローマ法王は,断食をして,世界に平和を訴えている。
大半がカトリックであるイタリア国民の間では,戦争反対の意見が圧倒的であり,ベルルスコーニ首相への批判が高まっている。

イタリアでは,政治,社会情勢に関して,各個人がはっきりとした意見を持っており,それを規範として行動するのが当たり前であるらしい。



1枚の旗が,国全体へと広がり,世論となっていくこの運動は,非常に興味深い。