12 April 2005

サローネを運営するCOSMITによる企画展示 ”Entrez Lentement”。
20世紀の建築家8人の住宅を取り上げ,現代の建築家8人がそれぞれを再解釈したインスタレーションを行うという内容。
タイトルとなった”Entrez Lentement(ゆっくりお入りください)”は,アイリーン・グレイの自邸玄関に,コルビュジェが勝手に描いた絵の中にある言葉。
20世紀の建築家とインスタレーションを行った建築家の組み合わせは以下の通り。
 ・アイリーン・グレイ/隈研吾
 ・ルイス・バラガン/ファン・ナヴァロ・バルデヴェク
 ・オスカー・ニーマイヤー/アルヴァロ・シーザ
 ・アリソン&ピーター・スミッソン/トニー・フレットン
 ・マルコ・ザヌーゾ/ピエールルイジ・チェッリ
 ・ルドルフ・M・シンドラー/ミハエル・マルツァン
 ・アルヴァ・アアルト/スティーブン・ホール
 ・ル・コルビュジェ/ピエールルイジ・ニコリン
(写真はスティーブン・ホールのインスタレーション)
 

アイリーン・グレイは自邸E-1027のため,多くの家具をデザインしているが,動くこと,変化することに,極端なこだわりを見せている。
上部写真は,隈研吾のインスタレーション。ペダルをこぐと,ベルト状のクッションがぐるぐると回転する。

今までと趣向を変えたこの企画,20世紀の住宅のセレクトが素晴らしく,中身の濃い展覧会であった。
時代を模索し,地形や周辺環境と対話しながら,実験的な試みを行った建築作品は,時代を超えても魅力にあふれ,古びない価値を伝えている。
(写真はアイリーン・グレイの自邸E-1027模型)