| 「ダイヤルMを廻せ」 1954年/アメリカ/105分 監督・アルフレッド・ヒッチコック 出演・レイ・ミランド/グレース・ケリー/ロバート・カミングス |
| ビデオで鑑賞。(2004/6/25) 若く美しい妻マーゴ(グレース・ケリー)の不倫を知った夫トニー(レイ・ミランド)は、彼女の殺害を企む。 自分はマーゴの不倫相手マーク(ロバート・カミングス)とパーティへ出かけ、その間に旧友の悪党レズゲート(アンソニー・ドーソン)に妻を殺させようという計画だった。 だが計画はあえなく失敗し、マーゴは逆にレズゲートをハサミで刺し殺してしまった。 事件を不審に思うマークは、殺人で死刑宣告されたマーゴを救おうと様々な推理を働かせる,,,,。 アンドリュー・デイヴィス版「ダイヤルM」(以下「新」)を見てガッカリしてしまったきゃめるは、あまりにも悔しいので、本家の方も見てみようと借りてきたのでした。 「新」では、夫が妻の愛人に殺人を依頼したのに対して、ヒッチコック版「ダイヤルMを廻せ」(以下「旧」)では夫と愛人はあくまでも他人。当たり前だけど。 そして大きな相違点としては、「新」の方は妻の財産に固執しあくまでも妻を手放すまいとしたのに対して、「旧」では妻を犯人に仕立て上げようとしたところ。 財産目当てと言うことだけではなく、愛を裏切られた代償として、彼女をより深く傷つけるために。と読みとれたのですがどうでしょう? ともあれ、前半の室内劇で一気に殺人依頼。長台詞に次ぐ長台詞!!ヒャッホーイ!! 加藤剛似のレイ・ミランドのニコニコした悪人顔にほれぼれ。説得力があり、つい肩入れしてしまう。 彼が淡々と語る事実の中に、妻に裏切られた苦しみ、将来に対する不安が潜んでいる。演出がうまい。 もう俄然トニーよりの視点で映画を観ていったため、計画が崩れそうになるたびに手に汗握る。がんばれトニー!!負けるなトニー!! 派手なアクションも濃厚なラブシーンもないのに、「わーーーーー」とか「ギャーーーーー」とか叫び笑いながらのあっという間の105分。ラストシーンもサワヤカ(?) 元が舞台劇と言うこともあり、丁々発止のやりとりは「十二人の怒れる男」を彷彿とさせ、監督と俳優の持つ底力を見せつけられた感じ。満足。 ■■■総合評価 9点■■■ |