| 「HERO」 2003年/香港・中国/99分 監督・チャン・イーモウ 出演・ジェット・リー/トニー・レオン/マギー・チャン/チャン・ツイィー |
| 劇場で鑑賞。(2003/9/6) 紀元前200年の中国。 後に始皇帝となる秦王(チェン・ダオミン)のもとに、無名(ジェット・リー)と名乗る男が現れた。 彼は秦王の命を狙う刺客、長空(ドニー・イェン)・残剣(トニー・レオン)・飛雪(マギー・チャン)の3人を倒したという。 秦王への謁見を許された無名は、その経緯を語りはじめる...。戦乱の中国を舞台に、愛と復讐に生きた刺客たちの壮絶なドラマ。 美しい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。 圧倒的に美しい映像!! 太鼓が奏でる動と、胡弓の奏でる静。 雨の滴、枯れ葉の舞う音までが心地よい音楽。 朱、蒼、緑、白と移り変わる色彩と共に、まるで違ったドラマがあり、人物達がいる。 憎悪と怨嗟の朱。残剣の侍女、如月(チャン・ツィイー)の思いが切ない。飛雪(マギー・チャン)はその冷徹さゆえに、憎らしいほど美しい。 慈愛と遠望の蒼。キスシーン一つないのにスクリーンからあふれ出す愛情に涙が出た。マギー・チャンの笑顔が悲しさを増す。 静謐の緑。湖上の戦いは激しいはずなのに、舞踊を見ているかのような心地よさ。 一人一人の人間性が描かれた白。悩みや葛藤をそれぞれに乗り越えて到達する結論。 「剣と音楽は通じる」「剣と書は通じる」等、「剣とは何か」「戦いとは何か」という問題が全編を貫いて問いかけられていて考えさせられる。剣には己の心が自ずから表れる。生き様がそのまま剣になるといってもいい。私も剣の道を真摯に追求しなくては。とこれは余談。 ワイヤーアクションやりすぎの感がないわけでもないが、「おお〜、飛んどるなあ〜」と楽しくもなります。 でも蒼のシーンで、ためてためて木簡がバラバラバラバラッと落ちるシーンでは「ドリフかよっ」と心の中でつっこみを入れてしまいました。ごめん、チャン・イーモウ。こんなドリフ世代の私で。 ■■■総合評価 10点■■■ |