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これまでのつれづれ


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ダメだと思った時、その人はもうアレだ。  2004 01/24

大学に入った時、男の先輩方がみんな「おっさん」なのでびっくりした。
中でも「おっさん」を通り越して「森のくまさん」のようなT先輩が大好きだった。
優しくて頭もいいのに、時々よくわからないことを言うのが面白かったから。
その先輩が何かの折に言った。
「ダメだと思った時、その人はもうアレだべや」
なんじゃそりゃ。
きっと何かのことわざか故事を連想して言ったのだと思うが定かではない。
ずっと忘れていたのに、急に思い出した。

朝、食パンを切り分けようとしていたら、子ども達が座る椅子のことでケンカを始めた。
「もう〜朝から晩までうるさいなあ〜」とイライラしはじめた時、指を切った。
パン包丁で。
左手薬指の先端。
サクッと。
「あああああ、切った切った切った切った!!!」
と騒いでみても後の祭りだ。
私はバンドエイドを巻きながら、「ダメだと思った時、その人はもうアレだなあ」と考えていた。
よくわかんないけど。
指痛い。

大人げない。  2004 01/28

久しぶりに雪が降ったので、すべり台の改築。
といっても日曜大工な訳ではなく、狭い庭に雪のすべり台を作っているのです。
先々週の豪雪のおかげでまとまった雪が出来、すべり台を作ったのであります。
子どもよりもむしろ私が一生懸命なのです。
すべるコース。そして長さ。角度。
ためつすがめつしながら、雪を重ね、雪かき棒で雪をたたき、ピヨ子を人体実験ですべらせてみてまた改良を重ねる。
ああ、楽しい。すべり台作り。
今日は第二すべり台まで作りましたが、疲れたので、子ども達と雪合戦をしました。
でも子どもは雪玉を作るのが下手くそなのです。
そして足下が悪かったりすると、すぐにステンステンと転がるのです。
そこをめがけて雪玉をぶつけるのです。
「イタイイタイ。おかあさん、やめてぇ〜」と泣きべそをかきかける子ども達に、母は言います。
「そんなことで泣いてどうするの!!雪合戦とはこういうものなのさ!!」と。
ああ、獅子は我が子を千尋の谷に落とすと言うが、雪国の母は涙をのんで我が子に雪玉をぶつけるのでした。
いや、それはうそでした。
雪遊びって楽しいなあ。


たぬ吉はなぜなまはげをこわがるのか。  2004 02/04

昨日は節分。
子どもが生まれるまであまり年中行事を行わなかったのだが(めんどくさいので)、ここ数年はわりときちんとやっている。と思う。
今年もオニは夫。
理由は私がマメをぶつけられるのがいやだから。
むしろぶつけるのが好きだから。
ほんの数年前まではオニのお面をつけたお父さんを見て泣いていた子ども達も、今年はニコニコと大きな声を出してマメをぶつける。

ピヨ子は幼稚園での豆まきもしてきた。
毎年近くの消防署の署員さんがボランティアとしてオニの扮装をしてくれるらしい。
あまりの迫力に泣き出してしまう子どもも多いそうだが、ピヨ子はと言うと「今年のオニはねえ〜迫力あったよ〜」と感心していた。冷静な子どもめ。

たぬ吉はどうなのか。実は彼のこの世の中で一番恐ろしいものは「なまはげ」である。
なぜかというと私がよくものまねをするからである。
だって私、「泣ぐごいねがぁ〜〜親の言うこときがねごいねがぁ〜〜」というあのフレーズが好きだから。
もっと小さい時は私のその声を聞くだけでべそをかいていたたぬ吉さ。
そのうち大きくなってきて「なまはげなんてほんとはいないよね?」とめんこくないことを言い出したある日、私はいいものを見つけた。
それは郵便局にある子ども向けの日本地図。
そこには日本各地の伝統芸能や名物などが写真入りで載っていた。もちろんなまはげも。なまはげに怯える子どもも。
「なまはげはほんとうにいるんだ!!!!」とラピュタを発見したパズーばりに驚愕するたぬ吉。
それからです。彼が真の意味でなまはげを恐れるようになったのは。
ああ、かわいそうに。
悪のりした夫は「お父さん、帰りに東急のところでなまはげ見たさ。10人ぐらい歩いてた」とか「金のなまはげはいいなまはげ」とかないことないことたぬ吉に触れ回るのだ。
ああ、たぬ吉を秋田に連れて行ってあげたいとひしひしと思った節分。雪まじりの空。


お前のいるこの海に戻ってくる!!  2004 02/14

今、居間のテレビで5歳の娘ピヨ子が「ぴちぴちぴっち」という番組を見ていた。
私はいつも音だけできちんと見たことはないのだが、どうやらマーメイドの主人公が人間の男の子に恋をして、そうこうするうちに悪者も出てきて、歌ってやっつけて「ラブシャワ〜〜〜〜〜〜ピ〜〜ッチッ!!」で「アンコールはいかが?」らしい。男の子との恋愛模様も行きつ戻りつではあるが少しずつ進展の模様。
ピヨ子の今一番のお気に入り番組である。
人魚。歌。顔の半分ぐらいはありそうなきらきらの目。そして恋。プッ。
この番組を見ている時のピヨ子の顔ったらありません。魂の抜けたような顔をしたかと思ったら、急にニヤニヤしはじめたり、顔をまっ赤にして手で覆ってしまったり。
テレビを見ているよりピヨ子の顔を見ている方がよっぽど面白いのであります。
今日は主人公るちあの好きな男の子がハワイにサーフィン留学に行ってしまうことになり(サーフィン留学って...)、番組最後の方で彼が言っていました。
「お前のいるこの海に戻ってくる!!」と。
ああー、いいねえー。若いっていいわねえ。
今はまだテレビを見てドキドキしているだけのピヨ子も、いつか本当の恋をするのねえ。
恋はテレビやマンガのように決して美しいだけのものではないけど、それでもいいものだわねえ。
がんばれ、未来のピヨ子。
そして今日、この今の瞬間もどきどきしている恋をしている人たちへ。ハッピーバレンタインデー。


誕生日ありがとう〜。   2004 02/17

誕生日なんですよ。私の。
ありがとう〜。

10代の頃はとにかく早く一つでも年をとりたくて。
20代の頃は一年ごとに目標を決めて。
30歳になった時なんだかあまり変わっていない自分に愕然とし、だんだん自分が何才なのかわからなくなってきた今日この頃。
それでも年をとるのはうれしいことです。
大して成長していなくても、去年までできなかったことができるようになっていたり(その逆もまたありあり)、わからなかったことが少しずつでもわかるようになったり。
許せなかった自分のずるさや弱さを、自分で追いつめていくのではなく「まあ、いいじゃん」とのほほんと笑えるようになってきていることとか。
私というものは私だけでできているのではなく、周りのいろんな人やものに支えられてあるんだなあとしみじみ思ってしまったり。

まあ、そんな殊勝な誕生日なのであります。


チビッカーブーン。  2004 03/05

5歳の娘の幼稚園で、今年度最後の参観日があるという。
歌や踊り、跳び箱などの発表会もあるそうで、家に帰ってきては歌を歌っているピヨ子。
その歌が「ちびっかぶーん」。
メロディーも歌詞も記憶のどこかに残っている。数年前の「おかあさんといっしょ」で歌われていた歌らしい。

チビの蚊「ぶーん」で、ちびっかぶーん。
ちびっかぶーんは優しすぎて、人の血を吸うことができずに、いつもはらぺこ。いつまでたってもチビのまま。
花たちが朝露をおのみと誘ってくれたけど、花に集まる蝶々に追い出される。そして秋の朝に寒さに凍えて死んでしまう。そんなチビッカブーンを神様は小さな星にしてくれたのでありました。
という内容の歌詞なのです。
悲しすぎる。
そしてなんという自己犠牲。
自分のために人を犠牲にしてばかりの、まさにカンダタな私としては、この歌をピヨ子が口ずさむたびに胸が痛む。イタタタタ。

優しいだけでは生きていけないと思うんだ。
だけど、人を傷つけた痛みを忘れて生きていくのもまた寂しいことだと思います。
痛みを抱えて、ひっさげて、けっとばしたり抱きしめたりしながら、願わくば優しい人間になりたいと焦がれつつ。
ちびっかぶーんを口ずさむ金曜日


おかかえ。  2004 03/10

昨日は久しぶりに気温が上がったのでちょっくら道路の氷割りでもすべぇと思い立つ。
(いや、「すべぇ」とは思わない)
ちなみに氷割りとは、根雪が氷化した部分をつるはしで割ることです。えんやとっとえんやとっと。
我が家の駐車スペースを氷割りしていると、隣の奥さん(70代)が出ていらして、ご挨拶。
手こずっていらっしゃるご様子なので、そちらを手伝うことにする。
そのうちに斜め向かいの奥さんも出ていらして、みんなで氷をやっつける。
私が一番若いのでいいところを見せようとがんばりすぎた。
夜になるにつれて、肩と腰と首がこわばってきて気持ちが悪くなる。
ついに晩ご飯の支度もできず、夫にお惣菜を買ってきてもらう。ダメ主婦。
お皿洗いをしてくれる夫を横目に見ながらソファーでゴロゴロ。
「ああー、こんな時に家にお抱え整体師がいたらいいのになぁ」と思う。
でもよく考えたらお抱え整体師がいるような家なら、奥さんは氷割りなどしない。
でも、いたらいいのになぁ。
お抱え美容師とか。
お抱えコックとか。
お抱え乳母とか。
お抱え乳母?


図書館という空間。  2004 03/14

私の好きなことの一つに「大声を出す」ということがある。
幼少時よりしていた習い事には「日舞」「ピアノ」「習字」などがあるのだが、どれもこれも10数年やっていたのにもかかわらず全てにおいて中途半端なままやめてしまった。
共通点は「無言」だ。
小学校6年生の時に剣道を始めて、「あ、私、大声出すことが好きなんだ...」と初めて気がついた。
大人しくてしっかりしたお嬢さんだと自分も親も思っていたら、実はがさつで自己顕示欲に満ちあふれた子どもだったのだと。
高校で演劇と出逢うとさらに自己顕示欲に磨きがかかった。
なにしろグラウンドの端っこから端っこまで声を通さねばならぬのですから。響け、私の大声ってなもんですよ。
憧れのラグビー部の先輩が練習する様子を横目で見るにつけ、私の恋は東北地方の古家が雪に耐えかねて家鳴りするようなミシッミシッという音を立てて崩壊していくのであった。いや、よくわかんない。

そんじょそこらのおばちゃん達に負けないような声でバカ笑いし、300メートル先の友だちを平気で呼び止めるような大声の持ち主である私でも、図書館だけは聖域でした。
本に埋め尽くされた空間で、タイトルに引かれてふとページをめくってみる時、脳内BGMは「学生時代」。
「秋の日の 図書館の ノートとインクのにおい」
まさにこの部分だけが何度も何度もリフレインして、ついハイネの詩集など手に取ってしまったこともあるのです。いや、うそです。ありません。
おっ。長くなってきちゃったなあ。
続きは今度にするか。


ヨーホーヨーホー酒を飲みほせ〜!!  2004 03/15

近所のレンタルビデオ屋さんは、旧作ならビデオでもDVDでも一本89円。一週間。
なので家族中が週に一度は足繁く通っている。
5歳の娘ピヨ子が今一番はまっているモノはディズニーの「シングアロングソング」シリーズ。
ディズニーの新旧の名曲がカラオケ仕掛けで楽しめるとても素敵な作品なのです。
メリーポピンズあり、白雪姫あり、リトルマーメイドあり、隠れた名作あり。
その中で先日レンタルしてきたのは「ハイホー」の巻。
「ハイホー」やら「ピノキオ」の中で歌われる「ハイディドゥルディー」やら楽しい音楽が目白押し。
しかしピヨ子が最も気に入ったのはなぜか「カリブの海賊」の「ヨーホー」。

ヨーホーヨーホー海賊ぐらし〜
おれたちゃ鉄砲うち 酒を飲み干せ〜

思い出しちゃあ歌っています。
ご飯中でも。
お風呂でも。
しかも腹の底からでっかい声出して。
夕暮れ時、肉じゃがの香り漂う閑静な住宅地で、どこからともなく「ヨーホーヨーホー酒を飲み干せ〜!!」って聞こえてくるのってどうなんでしょう。
ピヨ子の明日はどっちなのでしょう。


グルーミングとは。  2004 03/29

猿の毛づくろいは相手とのコミュニケーションであると言われる。
猫も何匹かで暮らしていると、相手の毛をなめていたりするのを見かける。これも一種のコミュニケーションか。
学術的なことはさておき、人と人との間で行われるグルーミング。
中でも私が最も好むものは「耳掃除」である。
この場合、子ども達はどちらかというと嫌がっているので、コミュニケーションといえども一方的ではある。
耳かきと綿棒とティッシュを手に私は嬉々として耳掃除オババと化すのである。
ああ、耳掃除。
大好き。
大きな耳あかが覗いていたりすると、鼻の両穴からフンガーフンガーと息がもれるほどにうれしい。
とれるとなおうれしい。
この感覚は、そう、例えてみると、潮干狩りか山菜取り。
あっちにも、こっちにもと喜んでいるうちに山中に迷い込んでしまう人の気持ちがよくわかる。
まだ肌寒いとはいえ、うららかな春の日差しあふれる居間で、チビ達二人をひざまくらしながら耳掃除の午後。至福である。

ちなみに夫の耳の穴はいつも綺麗なのでつまんない。ちっ。

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