「この夜の花火」2004.8.25

   まるで
   精巧につくられた
   アトラクションに乗ったみたいに
   僕らは
   夜に落ちていく

   自転車で坂道をくだりながら
   ブレーキをかけずに
   どっちが遠くまでいけるか
   競争する

   向かい風に押し戻されても
   僕らは大声で笑いながら
   ペダルをこぐ

   こないだ始まったばかりの夏が
   すました顔して
   もう行こうとしてる

   ちょっとだけ待ってて

   あの火の粉の落ちる真下に
   もう少しで届くから