やりきれぬ事実の多き世の中に誰の代わりか涙雨ぞ降る
2003.7.11
丸き頬並べて寝たる幼子で暖をとりたる花冷えの夜
2003.5.6
行き先もバラバラの人の波 共通点は一人ということ
2003.5.4
おかあさんと呼ぶ声がしてふと戻る夕べの夢に半身置いたまま
2003.4.24
叱られて小さな嘘をつく君の頭の中に複雑な迷路
2003.4.22
不機嫌な君の隣で食む夕餉アスパラガスもややほろ苦し
2003.4.7
鍵盤の上を小さき手がおどり羽化したばかりの蝶々ふわり
2003.4.6
抱いていて抱かれている心地せし幼子ふたりのやわらかな頬
2003.3.16