「少年Aに」 2004.7.20 飛び立つ前の鳥の その一瞬の気おくれ 飛び立ってしまえば もう二度と ココに戻れるわけもない その君の揺らぎが 君自身の小さな巣箱を 震わせている カタカタカタとかそけき音が やがて旋律を持ち 君の指から 髪から 背中の羽から 流れ出す 僕らは こうして ひざを抱え 君の音楽に耳を澄ませる 君の名のように 空からあまねく降り注ぐ 君の音楽 あるいは君の泣き声に