「夜話」 2004.9.25 わたしの中の小さなワタシは 秋の最初の鉤月(カギツキ)の夜には 融点を迎えまして わたしという器からトロリとあふれ出し そろそろと夜歩きに出かけます 冴え冴えとした風を少し吸い込み ヒメジョオンの草原を左手に どこへ行くのか どこから来たのか わからぬままに しかしまあ この道はいつか来た道 君と登った瓦の屋根にたどり着くまで この夜は続いてくれるでしょうか