「夜の理由」  2003.3.21
     
     誰かに本当のことを話してしまいたいと
     思う時がある
     タールのようにぬめぬめとした傷口が
     密やかに微笑して
     私を誘惑する
     外に放ってしまえば
     楽になれるのだろうか
     言葉にしてしまえば私の罪は
     消えるのだろうか

     幾億人もの人が
     そんなタールを 繰り返し繰り返し
     飲み込む
 
     それでこの星には
     いつもどこかで
     夜が訪れている