2006年1定予特質問原稿(ノルディックスキー大会について)

 私からは、ノルディックスキー大会について3点お伺いする。

 スポーツの国際大会と言えば、思い出されるのは、サッカーのワールドカップである。あれを札幌でやったときには、試合の入場券をFIFAが押さえていて、札幌市民の手にはほとんど渡らず、いざ、試合となると、ドームはガラガラだった。ドームの観客収容可能人数が足りない、という理由で決勝リーグの試合や日本チームの試合が札幌には誘致できなかったわけであるが、それだけに、FIFAの手違いで座席がガラガラになったことには、憤りを覚えざるを得なかった。結局、この入場券のこともあって、来札者の数も知れたものとなり、多大な投資をした割には、ほとんど経済効果がなかったようなのだが、正式な調査が行われなかったために、経済波及効果に関する正確な数字は闇の奥に消えてしまい、FIFAに対する損害賠償請求などもうやむやのうちに相手の言い値で手を打つ結果となった。この度のノルディックスキー大会も同じようなことになるのではないかと心配である。

 そこで1点目の質問であるが、大会の運営における札幌市の立場についてお伺いする。

 この大会の主催者には、FIS(国際スキー連盟)だとか、APFだとか、ヨーロッパのラジオ・テレビ組合だとか、我々とはなじみのない組織が多数並んでいるが、そのFISなんかがFIFAのようなインチキ組織だったらどうしようかと心配で仕方がない。札幌市とFIS、または、その他の組織との力学関係はどうなっているのか、教えてもらいたい。

 2点目の質問としては、入場券の札幌市への分担は、どうなっているのか、教えてもらいたい。FISにまるまる押さえれてしまうような状況があるのかどうか、教えてもらいたい。

 3点目の質問としては、資金集めやスポンサー企業に関してお伺いする。

 まず、大会の予算額がどの程度なのか教えてもらいたい。それから、予算全体における札幌市の負担がどのくらいなのかも教えてもらいたい。そして、その負担のうち、どのくらいの額を寄付や協賛でまかなうのかも併せて教えてもらいたい。ちなみに、ノルディックスキー大会の公式ホームページを見ると、協賛企業と寄付金を出してくれる団体を集めるページがあるが、寄付や協賛は、APFを通じてFISも集めていると聞いている。札幌市側で集めた寄付や協賛と、FISで集めた寄付や協賛は、まぜこぜにされてひとつ鍋に放り込まれるのか、それとも、それぞれきちんと分けれて、テレビの放映権などの利権の分配などに反映されるのか、そのあたりの事情をお聞かせいただきたい。また、黒字になったときのおカネの還元についてもお知らせいただきたい。

 それから、全体で、どの程度の額の寄付が集まりそうなのか、札幌市側の集めている額と、その拠出元となる企業や団体の内訳もお知らせいただきたい。

(再質問)

 いろいろと心配していたが、ワールドカップのときのようなことは、今回はなさそうで、多少安心した。さて、後は、事後処理の件である。ワールドカップのときには、その経済効果が予想していた額と大幅にかけ離れていたためか、経済波及効果に関する事後の調査が行われなかった。責任問題になるのが怖かったのだと思う。

 そして、聞くところによると、今回のノルディックスキー大会についても、事後の経済波及効果の調査はやらないと聞く。確かに、正式な調査は、専門の業者に委託しなくてはならず、細かなアンケート調査などの積み上げが必要となり、広範囲な調査となると数千万円単位のおカネがかかると聞いている。しかし、こういうイベントは、なかなかやれないわけで、札幌市民の興味の持ち方や、この手のイベントで来札するお客さんたちの動向などについての調査結果は、非常に貴重なデータとなるはずである。数千万円程度の額ですむならば、やっておいた方が良いと思う。今後、もっと大きなイベントを誘致する際にも、そのデータは、必ず役に立つはずであり、こういうデータは、いわゆるマーケティングのデータであり、観光・文化局の局としての存在意義を考えても、こういう投資を惜しむべきではないと思うがどうか? 

 尚、この件については、担当者の責任問題もからむようだが、失敗を恐れるばかりでは、何もできないわけで、上田市政は、どうも失敗ばかりを恐れる傾向があるが、成功したときの功績をきっちりと数字で出す、という前向きな考え方で、腹をキめてやるべきと思う。もっと言えば、そうでなければ、こういうイベントは成功しないと思う。この点についてのご見解を伺う。