2000年3定 決算特別委員会 質問原稿 (国際部)

  1. 国際部は市長部局となっており、他の部局や議員などが国際交流や海外視察をする際には、これをサポートしないことになっているようだが、これで国際都市としての体制が整っていると言えるのだろうか?

  2. 議員が国際交流や海外視察をする際には、議会事務局との連携を図り、訪問先との連絡や、調査項目に関する資料整備などを手伝ってもよいのではないか?

 えー、私からは、国際部のあり方と、その守備範囲についてお伺いします。
 おかげさまで、私も、2期目の選挙に当選させていただきまして、ようやく海外視察のための予算をいただけることになり、先日、同期の議員7名とともにヨーロッパの方へ行ってまいりました。議員の海外視察と言いますと、マスコミなどでも批判の的になっているところでありまして、「なんのために行くのかわからない」とか、「ただ遊びに行っているだけではないか?」とか、「公費の無駄使いである」などという評価を受けているところであります。私も、そういう批判があることは承知していたわけですが、今後の議会で大きな争点となることが予想されている歴史教育や教科書採択問題に関すること等で、どうしても調査しておくべきだと思われることがありまして、他の議員との意見を統一する目的もあって、とにかく、行ってまいりました。
 結果は、まあまあ、というところでしたが、この視察の計画を練る作業は、なかなかうまくいきませんでした。
 我々としては、調査したい項目についての事前情報をしっかりと入手しておきたかったのですが、国際部としては議員の視察は守備範囲外としておられるようで、ほとんど協力が得られませんでした。そこで、私も、かなりの時間をかけてインターネットを駆使してみたのですが、日本語で出てくる情報には限りがあり、一部の研究者のホームページや、ドイツ大使館のホームページをプリントアウトしたりする程度が関の山で、結局はドイツ語の壁にぶち当たってしまい、どういう所に行って、どういう人の話を聴けばいいのか、といった実務的な情報が入手できず、また、調査項目に関する知識の高い通訳の手配なども、結局は旅行代理店にお任せするしかありませんでした。
 まあ、旅行代理店さんは、よくやってくれまして、値段の割りには、ホテルもよかったし、現地で迷子になるようなこともありませんでしたし、視察先についても的はずれな場所に連れて行かれるようなことはありませんでした。そこそこの視察はできたわけですが、ただ、やはり、通訳のレベルの問題や、視察先に関する事前情報の不足などで、痒いところにまでは手が届かなかったような気がします。
 もうちょっと時間をかけて計画を練ればよかったのかもしれませんが、なにせ、皆素人ですから、自分達だけで計画を練っても限界があったと感じます。
 おそらく、先輩議員の皆様も、海外視察を終えた際には、我々同様の問題意識を持ったと思うのですが、公費を使って行ったのに、「あまりうまく行かなかった」などとは言いずらかったのではないかと思われます。
 私は、根がバカなものですから(笑)、こんなことを言うわけですが、現状では、議員の海外視察というのは、実りの大きなものにはなりにくいのではないかと思われます。

 また、先日、瀋陽市との姉妹提携20周年の公式訪問団に自費で随行させていただきましたが、セレモニーなどにおける議員の立場がどうも不明確で、なにをしに行ったのかがよく理解できませんでした。これは、受け入れ側である瀋陽市の方も、議員団に関しては、なにをしに来たのかがよくわかっていなかったためであると思われます。
 同様のことは、昨年のポートランド市への訪問団に自費で随行したときにも感じました。国際部は、わざわざポートランドにまで行って、札幌市主催のレセプションを開いたのですが、市長に同行した日本人の各種団体ばかりが集まっていて、現地の人はほんの数人でしかなく、ポートランド市の市長も欠席でした。
 ここで出された料理がまたひどいもので、わざわざ出席していただいた現地の方々に対しては失礼だったように感じましたし、そのような場所に議員団が入る意義もよくわかりませんでした。なんと言いますか、相手先との連絡調整がほとんどなされていない感じでした。
 旅行の手配を旅行代理店に任せることは、地元経済のためにもなることであると考えますが、その中で、国際部は何をしているのか、この点がよくわかりません。
 そこで、質問ですが、国際部としては、ここらあたりのことをどう認識しておられるのかお伺いしたいと思います。お見受けするところ、国際部は市長部局の一部になっていて、どちらかと言うと、秘書部の中に入っているような印象を受け、国際交流の場などでは、市長の露払いとして相手先の接待を受けるのが仕事のようになっているようですが、要するに、そういうことなのでしょうか? 国際交流は市長がやるもので、議員団が随行するのは、市長を引き立てるためだけなのでしょうか? これで国際都市としての体制が整っていると言えるのでしょうか? 先日の瀋陽市訪問の際には、瀋陽市の前市長さんから「議会同士の交流を深めよう」という提案が出されましたが、このあたりのことについては、やはり、議会事務局の方で対応するしかないのでしょうか?
 聴くところによりますと、他の部局が技術協力などで海外に出る際にも、国際部の守備範囲が明確でないそうですが、議員の海外視察に対しても、もう少し協力してもいいのではないかと思われます。具体的には、議員が国際交流や海外視察をする際には、議会事務局との連携を図り、訪問先との連絡調整や、調査項目に関する資料整備などをも守備範囲に加えてもらってもよいのではないかと思われます。議員の海外視察が問題視されている時節がら、公費を使って海外に出る際には、それなりの成果が要求されるわけで、そういう意味からも国際部の協力は必要不可欠であると思われます。
 もしも、それを守備範囲外とするなら、議会事務局の中にも国際課のようなものを設けるしかないような気がしますが、国際部としての見解をお伺いいたします。

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