H11年3定決算特別委員会質問原稿(総務局広報部)

 えー、私からは、テレビを媒体とした札幌市の広報のありかたについて1点だけ質問させていただきたいと思います。

 皆様ご承知のように、札幌市は、毎週土曜日に桂市長が出演する広報番組をオンエアーしておられまして、私もときどき見せていただいております。なかなか充実した内容で、べつにこの番組にケチをつけようとは思いませんが、ただ、あの番組は結果報告的なところで構成されていてます。たまには、5分でも10分でもいいんですが、現在進行形の政策をテーマとした特別番組を組んでみてはどうかと考えます。特に、本市が新たに市民のコンセンサスを得えなくてはならないような、政策的にも微妙な局面を迎えたときなどは、市長自身がテレビを通じて直接市民に訴えかけるようなことも必要なのではないかと考えるわけです。
 ちなみに、今回の市長選挙では、市長候補をずらりと並べての討論番組が放送されまして、桂市長の慎重で重厚な人柄や政策面での懐の深さなどが市民の知るところとなりました。
 それまでは、「今の市長、だれだか知ってる?」と若い女の子などに尋ねると、
 「イタガキ」
 などと応えるケースがかなり多かったように思われますが、今ではそういうケースは稀になり、桂市長の顔は、札幌市の顔として認識されるようになり、そのネームヴァリューもすこぶる上がっております。
 本市の広報部としては、この顔をもっと使ってみてはどうかと思います。

 古い話になりますが、丘珠空港のジェット化の問題なども、市長がテレビに出て直接市民に状況を説明するような手段を講じていれば、別の展開になっていたのではないかと考えられます。
 最近は、情報公開に関することが話題になっていますが、すでに公開されているような情報でも、マスコミベースに載っていない情報などは、市民の大半が知らないままになっています。そして、そのために誤解を生じたり、十分なコンセンサスが得られなかったりして、重要な案件が一部の反政府運動によって覆えってしまったりすることがあるように思われます。丘珠空港の場合は、正にそういう感じでした。

 さて、あの時とは、やや状況が異なりますが、今のコンサドーレの支援体制の整備に関しても、事態は、かなり微妙な局面を迎えているように思われます。助成金なのか貸付金なのか、といったところで市民のコンセンサスが熟すのを待っている状態のようですが、依然として、
 「余計な金があるなら俺にくれ」
 といった声も聴かれます。
 本市としては、
 この9月の上旬に市長自らが経済界8団体の専務理事会議で2億円のサポートを要請したところでもありますし、
 本日も、コンサドーレ札幌を支援する市民の会より10万人もの署名を受け取ったところでもありますし、
 なにより、2002年のワールドカップのことがあります。
 が、そういった内部的な事情ばかりではなく、
 札幌市民が札幌市民としてのアイデンティティーを確立していくためにも、コンサドーレを見殺しにはできないわけです。
 こういった局面においては、ただ、市民のコンセンサスが熟するのを待っているのではなく、テレビカメラの前に一歩進み出て、市長の顔で、これまでの経緯と本市の方針を直接市民に訴えかけることが必要なのではないかと考えます。
 本市の全域にわたる直接選挙で選ばれた市長なのですから、そういったリーダーシップの作り方があってもいいのではないかと考えるわけであります。

 この件に関しまして、広報部としてのご意見をお伺いいたしたいと思います。

但:この質問をした際には、桂市長自身の答弁もいただきましたが、その結果はかなりお粗末でした。
「私は、自分の顔を売るためにテレビに出るつもりはない」とか、「市が金を出すことで、市民もその気になって金を出してくれるのなら出す」
とか言ったもので、どうも、こちらの真意が伝わらなかったようでした。
昨年、市長は、元助役の田中さんをコンサドーレの社長に就任させ、さらに焦げ付くのを承知で5億円もの融資を行っており、もう後には引けない状態にいたっています。もう融資という形ではコンサドーレを支援することはできません。支援するとしたなら、助成金という形をとらねばなりません。それも、緊急を要します。しかしながら、市民の多くは、プロサッカーに公共性を認めていないようで、公的な金を助成金という形で出資することには、納得できないでいます。私としては、この苦境に立った桂さんに助け船を出したつもりなのですが、どうも、うまくいきませんでした。

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