平成11年決算特別委員会質問原稿 教育委員会

 えー、私の方からは、大きく分けると二つ質問させていただきます。
 まず、一つ目ですが、学校給食に使用される食材についてお伺いいたします。食材について、とは、つまり、有機・無農薬栽培の食材の導入についてであります。
 この件に関しましては、平成9年の3定でもやらせていただきましたし、昨年の3定でも強く要望させていただいたところなので、皆様も「またかっー」と思わず表情を曇らせてしまうのではないかと思いますが、なんとか2期目も当選させていただきましたもので、しつっこいのを承知で、再度この件に関して2点ほど質問させていただきます。

 1点目は、その有機・無農薬栽培の食材の購入先についてであります。
 昨年の話では、本市も道内産の減農薬モノの購入に力を入れており、かなりの量を導入しているとのことでしたが、有機モノとなると価格や生産量の問題で供給に限りがあって、生徒数の多い本市でこれを導入するのはなかなか難しいということでした。それでも、有機モノの生産に力を入れている生産地と直接交渉するなどして、前向きに対処してくれるよう要望したところ、「そういうふうに頑張ってみる」というようなニュアンスの答弁をいただきました。
 そこで、その道内の生産地がどのくらいの数あるのか、その生産量はどのくらいあるのか、また、その生産地との交渉がどの程度進んでいるのか、といったところについてお知らせいただきたいと思います。

 2点目は、私からのひとつの提案について、それが実現可能なものかどうかをお伺いします。
 ひとつの提案と申しますのは、その有機・無農薬栽培の食材の導入を、とりあえず、1日だけでもやれないか、ということです。ニンジンでも、トウモロコシでも、なんでもいいんですが、とりあえず1品目、その供給が一番多い時期を見計らって、全市の生徒に一口だけでも食べさせられないものか、というのが私からの提案です。一種のキャンペーンとして、「自然食デイ」とでも名を打って、全市の給食に有機・無農薬栽培の食材を導入して見るのです。
 もちろんこれには、それなりの予算が必要になるでしょうが、こういうキャンペーンをやって、そのために費やされるお金の額も大いに宣伝すれば、生徒や父母にとっても、有機モノのありがたみを知るいい機会になると思われますし、生産者にとっても励みになるのではないかと思われます。
 ちなみに、道内の有機栽培農家の悩みは、「作ってもコストが高くついてしまい、そのコストを価格に乗せるとさっぱり売れない」というところにあるようでして、結局は、売れないから作らない、という方向に向いているようです。
 農薬や化学肥料は、一回まいてしまえば、何年も地中に残りますから、これからの世代を守るためにも、ここらでなにかやらねばならないと考えます。
 最近は、残留農薬の問題の他に、遺伝子組み換えの問題やら、ダイオキシン等の環境ホルモンの問題やらで、食材の安全性に対する市民の感心が大いに高まっているようですが、しかし、いざ、その安全性に金を払え、ということになると、さっぱり盛り上がりが出て来ません。なんでも「安くしろ、タダにしろ」と叫んで共産党さんが一気に大躍進したのもそういった風潮の現われであると思うのですが、(大騒ぎになる)私としては、そういう風潮は、結局自分の首を絞めるんだということを市民一般にも理解してもらいたいと思うわけで、給食費も安ければいいというもんじゃない、ということを宣伝するためにも、この「自然食デイ」をやっていただきたいと考えます。

 以上2点につきまして、特に、「自然食デイ」の実現の可能性についてお伺いいたします。

 さて、先に私は、大きく二つ質問させていただきますと言いましたが、そのもう一つの方に関して一点だけ質問させていただきます。
 最近、ある団体の人からしつこく責められていることがありまして、ちょっと困っているんです。と、申しますのは、教科書のことです。今の歴史教科書の記述の仕方は、思想的におかしいと言われまして、慰安婦問題やら、南京虐殺問題やらの侵略に関する記述が大げさすぎて、かつ、非常に自虐的だと言うわけです。また、国家という言葉や、政府という言葉に直結させて「支配」という表現が多いという指摘もありました。こういう教科書で育った子どもたちは、国家や祖先に対するアイデンティティーを失い、自分自身の将来に対しても夢を持てなくなるということでした。
 まあ、そこまでは、私ももっともな話であると思っているのですが、どうも、その団体は、教育委員会の教科書の採択の仕方になんらかの疑念をいだいているようで、そこのところにかなりの執着があるようです。皆様ご承知のように、この教科書の記述の問題は、文部省の管轄下にあるわけで、本市の教育委員会としては、「もっと内容をどうにかせい」などと文部省に苦情を言える立場にもないわけですし、また、本市の教科書の採択の手続きになんらかの不正があるとか、どこからかの圧力があるということは考えられないのですが、しかし、そういうふうに勘繰って考える人もいるようです。
 そこで、提案なのですが、その教科書の採択に関わる審議会のメンバーの名前を公開してはいかがでしょうか? もちろん、審議の最中に公開したりすれば、それこそ関係の業者が営業をかけたりする危険が生じるわけで、とてもそういうわけには行かないでしょうが、審議が終わった後なら、公開してもかまわないのではないかと考えます。
 また、その審議会の議事録を作成して、これも、事後公開の形にしてはいかがかと考えます。これまでは、その審議会のメンバーの中には、議員も入っていたので、我々も安心していられたのですが、今年度からは、議員は、あらゆる審議会に参加しないことになったことですし、やはり、その事後報告として、どういう審議の経緯を経て各教科書が採択されたのか公開されるべきと思います。
 学務課の方では、このあたりの情報公開に関してやけに頑ななものを感じるのですが、どうもその理由がよくわかりません。見せて問題のないものは、どんどん見せるべきで、情報公開条例も流行していることですし、是非やってもらいたいと考えます。

 この点に関して、教育委員会の見解をお聞かせ願いたいと思います。

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