2002年予算特別委員会質問原稿(環境局/緑化推進部)

 手稲山ロープウェイについて

質問

 えー、今年は、冬季オリンピックがありましたが、聞くところによりますと、札幌オリンピックのときの施設のひとつである手稲山ロープウェイの老朽化が急速に進行しているそうであります。利用者も最近は激減しているために、その存続が非常に厳しくなってきているという話も耳にしました。
 手稲山ロープウェイは、夏には自然愛好者、冬にはスキー客により、ほぼ1年中利用されている状況にあって、それらの人々にとっては親しみのある施設となっているようですが、財政が逼迫している今日、我々としては、余計なお荷物はなるべく削って、少しでも背中のリュックサックを軽くしなくてはなりません。そうでないと、今、我々が直面している先行き不透明な経済情勢を乗り越えることができません。

 そこで質問ですが、
  1.  手稲山ロープウェイの老朽化と、利用者数の状況についてお伺いしたいと存じます。

  2.  また、ロープウェイは今後どうなってしまうのか、その先行きの見通しについても併せてお伺いしたいと存じます。

回答

 第1点目、手稲山ロープウェイの老朽化についてでありますが、建設後30年以上経っており、見た目にもかなり老朽化が進行しております。そして、それが原因と思われる施設の損傷・停電等の突発的な事故が何度か発生しております。
 また,老朽化した施設の安全を確保するため、多額な費用をかけて修理を行い、維持しているのが現状であります。
 利用者数については,ロープウェイの経営は財団法人札幌市公園緑化協会が行っておりますが、シーズン途中ですので、平成12年度の報告によりますと、利用者は、約7万4千人で平成2年度実績の3分の1程度になっております。このことにより、平成12年度にいたっては3千万円以上の赤字が計上されております。
 次に第2点目の今後についてでありますが、維持・修繕に膨大な費用がかかること、経営上の赤字も増大していることから、存続は極めて困難であると判断されます。
 したがいまして、ロープウェイの廃止について、地域の方々とすでに話し合いを初めております。

再質問

 えー、ロープウェイの老朽化は著しいものがあり、経営上も非常に厳しいものがあることが分りました。
 大きな事故も無く、30年以上もの長期にわたって市民に親しまれたロープゥエイではありますが、残念ながら、その役割はすでに終わったものと思います。

 そこで質問ですが、

  1.  今後の対処の予定について、いま少し具体的にお教え願いたいと思います。

  2.  また、ロープウェイがなくなった場合、あの場所から頂上に登るための、何らかの方策が必要ではないかと思います。冬期においては、リフトがあるので問題ないと思いますが、夏用のなにかが欲しいところです。
     ちなみに、手稲山は、夏も冬も、登山の対象として賑わっております。
     私も、何度か登ったことがあるのですが、そこにひとつ、納得のいかない部分があります。手稲本町方面から登る北尾根ルートというのがあるのですが、これは、研修センターの上を通って、車道に出てしまいます。そこから頂上 に達する道は、ずっと車道です。リュックサックを背負って車道を歩いてますと、どんどん自動車に追い越され、その自動車の中に若いアベックなんかがいたりしますと、
     「なんのために山登りなんかやっているのか」
     と情けない気分に陥ります。議会事務局長の金野さんも、その車道で転倒して手痛い思いをしたことがあるそうです。
     そこで、提案ですが、北尾根ルートの登山道を車道とは別個に延長して、車道に出ずに登頂できるようにしていただきたく存じます。その際、ロープウェイの下あたりに一直線の直登ルートを設け、登頂に至る最後の難関をつくっていただきたく存じます。北尾根ルートは、中盤がきついのですが、後半に入ってから平板になり、そのまま登頂では面白くないのであります。最後の部分に難所をつくって、市内の観光名所のひとつとして充実させていただきたく存じます。
     地元の皆さんの中には、その直登ルートを豪華な石段で作ってもらいたいと要望している方もあるみたいですが、あまりお金をかけては、ロープウェイを解体する意味がありません。常識的な範囲のものでかまわないと思いますが、藻岩山に次ぐ山行観光コースである手稲山を、それなりの形に整えていただきたく存じます。
     この点についても、併せてご見解をいただきたく存じます。

再回答

 私どもとしては、平成14年度末を目途にロープウェイを廃止したいと考えており、それに向けて、地域の方々に今後も理解を求めていきたいと考えております。
 また、ロープウェイ廃止後は、自然歩道・休憩施設・トイレ等の設置を検討して参ります。具体的な整備内容については、これから,皆さんの意見も聞き、地権者の意向も考慮に入れながら、調整していきたいと考えております。

要望

 皆様ご承知かどうかわかりませんが、最近は、空前の登山ブームで、その昔に日本山岳会がマナスルを狙って大規模な遠征隊を送った頃が再現されつつあるような状況です。このため、手稲山は、平日においても、連日多数のパーティーが訪れております。
 私も、今委員会の財政局への質問の中で、今の札幌市の民間経済に欠けているものは、アルピニズム的な自立の精神だと演説させていただいたところですが、札幌市民がアルピニズム的な攻撃の精神を育てていくためにも、手稲山の直登ルートは、なんとかしてもらいたいと思います。
 このことを要望いたしまして、質問を終わります。

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