ネアンデルタール人の血筋

(2007年3月17日)

つい、先日、テレビのドキュメンタリー番組を観ていましたら、人類の祖先について、重要な新説が出てきました。これまでの説では、ネアンデルタール人などの旧人は、すべて絶滅してしまっており、我々新人は旧人とは混血しなかったとされていました。ところが、ポルトガルで発見された25000年前の少年の骨を調べてみたら、明らかに新人とネアンデルタール人の両方の特徴を持っていたそうです。25000年前というのは、最後のネアンデルタール人が姿を消してから3000年後のことだそうです。このことから、ネアンデルタール人は絶滅したのではなくて、新人と混血し、新人に吸収されたことが立証されたそうです。

以下は、そのネアンデルタール人の特徴です。

1. 背が低い

2. 異様に骨太で、その骨の密度が高い(骨が重い)。

3. 筋肉質で腕っぷしが強い。

4. 頭のてっぺんが低い(額が狭く、眉毛の位置が上にある)。

5. 後頭部が異様に張りだしている。

6. 眉毛のあたりが異様に出っ張っている。

7. 副鼻腔が異様に大きく、このため鼻が大きい。

8. 頤(おとがい=アゴの先)の出っ張りがない。

9. 肘から下と膝から下が異様に短い。

10. 肩幅が狭くて胸が下の方で膨らんでいる(筋肉をつけても逆三角形にならない)。

11. 声の音域が狭く、複雑な言語能力を持っていなかった。

12. 指先が不器用である。

13. 異様に保守的で強情な性格である。このため、環境の変化に対応できなくなった。

このネアンデルタール人の特徴は、ヨーロッパの寒冷な森の中で暮らすのに適応したものだそうです。槍で獲物を捕るにしても、槍を投げることはせず、手に握って突く動作に適しています。息を殺してしげみに隠れ、藪から棒に槍を突き出して獲物を仕留めるのが得意だったようです。副鼻腔が大きいのは、吸い込んだ冷たい空気を温めるためだそうです。

新人は、これとは対照的で、暑い草原の中で暮らすのに適応した種族だそうです。草原で暮らすには、獲物を追うにも、野獣から逃げるにも、とにかく走るのが速くなくてはならず、このために、手足が長くできています。肺活量も大きく、身体全体が軽量化されていて、骨が細いそうです。槍は手に握って突くのではなく、もっぱら投げて使ったようです。頭のてっぺんが高いので、前頭葉が発達しており、芸術的なセンスの面でも旧人より優れており、そのぶん、残虐なところもあるそうです。暑い草原での生活に適応した身体であったわけですが、寒冷なヨーロッパに渡った後は、その気候に順応し、気候が極限まで寒冷化しても、なんとか生き残りました。顔については、エチオピアで発掘された16万年前の新人の顔は扁平でした。とくに、目と目の間の部分が低くなっていました。

新人の元祖は、たぶん、扁平な顔をした背の高い細身のアフリカ人のような者だったのでしょう。これが寒冷地のヨーロッパに渡ってきて、鼻の大きなネアンデルタール人と混血し、今のヨーロッパの白人になったのだと思われます。

東洋人は、顔については元の新人に近いように思われますが、頭のてっぺんはそれほど高くありません。おそらく、東洋にいた旧人はネアンデルタール人のような大きな鼻をもっていなかったのでしょう。東洋人はネアンデルタール人の遺伝子はあまり受け継いでいないのでしょうが、旧人の遺伝子の比率は、ヨーロッパの白人よりも高いのではないかと思われます。日本人やエスキモー系の人々は手足が短いですが、これが旧人の特徴を継承したものなのか、寒冷地に暮らしたためなのかは、なんとも言えません。

形のことばかり書きましたが、気質についても面白いことがあります。ネアンデルタール人は、25万年間も、まったく同じ生活様式を続け、使用していた種々の石器もまったく進歩しませんでした。前頭葉が私たちのように発達していなかったために想像力が弱かったと思われていますが、しかし、ホモエレクトスからネアンデルタール人へと発展した段階においては、前頭葉はもっと小さかったのです。それでも、石器の種類や形には大きな進歩がありました。ネアンデルタール人が石器を進歩させなかったのは、異様なまでに頑固な性格だったからだと思われます。

そして、その異様な頑固さは、白人の気質に遺伝しているように思います。白人は、ネアンデルタール人と違って、新しい道具をどんどん発明し、生活環境をどんどん変えてきましたが、そのテクノロジーの驚異的な進歩を生み出した背景には、妥協をゆるさない強い目的意識のようなものがあります。それは、頑固な性格だからこそ成し遂げられた進歩であったように思われます。ネアンデルタール人は、生活を変えようとする動きに異様なまでの頑固さでブレーキをかけ続けていたわけですが、白人たちは、異様なまでの頑固さでアクセルを踏み続けているように思われます。そして、今、その頑固さこそが人類を滅ぼそうとしている最大の要素のように私には思えます。

ちなみに、その頑固さとは、要するに、我の強さなわけですが、その我の強さは、鼻の大きさと関係がるのではないかと私は勝手に思ってます。鼻が大きいと、視界の中に常に自分の鼻があり、常に我が身のことを意識しながら生活していることになります。私は、鼻が低いため、自分の視界には鼻が入りません。このために、自分の立場を忘れてものを言っていることがよくあります(笑)。


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