ペテガリ岳東尾根(2002年8月)

勝木は「山はハードじゃなくちゃ登る気がしない」と言ってたな。それならば、ズバリ、ペテガリ岳の東尾根ってのはどうだ?

というメールが芳川くんから届いたのは今年の5月ころのことでした。ペテガリという名前も知らなかった私は、さっそく書店に行き、それがどんな山なのか調べてみました。
標高は1,736メートルしかないのですが、日高の奥深くに位置しているために他の山よりも初登頂が遅れ、昭和15年には冬季の初登を目指した北大山岳部が雪崩で8名もの犠牲者を出している、というようなことがわかりました。が、なによりも、登山口から山頂までの時間が11〜12時間もかかる、という点に不安を感じました。この冬に芳川くんとやった春香山から百松沢山への縦走が11時間だったわけですが、そのときになめた辛酸が依然として身体に残っていて、「また、あれをやるのか・・・」と思うと、とてもやる気になれませんでした。

それで、その件は一旦は保留になりました。が、その後、芦別岳をやり、さらに、15キロのザックを背負って羊蹄山の京極コースを単独登頂したことで自信がつき、「やるべし!」ということになりました。

しかし、よく調べてみると、ペテガリ岳の東尾根というところには水場がなく、2日間の行程に必要な量の水を全て自分で背負って行かなくはならないことに気づきました。そこで、ほぼ毎日やっている腕立て伏せの回数を150回から250回に増やし、ヒンズースクワットの回数も100回から150回に増やし、さらに18キロのザックを背負って再度羊蹄山の真狩コースもやってみました。
そうして、芳川くんと再度打ち合わせを行いまして、この8月9日(金)の午後に札幌を出発して登山口で一泊し、翌10日の早朝から登攀を開始し、できればその日のうちに登頂を果たし、翌11日に下山、というスケジュールを組みました。

山でテントを張って寝たことのない私は、万全を期すために持っていくものをリストアップし、新しいザックの他、色々と必要なモノを買いそろえました。以下は、そのリストです。

 ザック上段:
 手鏡 ヘッドライト ザックカバー めがね(予備) ソーイングセット ライター 軍手 虫除けスプレー ソルマック
 ウェットティシュー タオル スパッツ メモ帳 えんぴつ おにぎり(当日にコンビニで買う) 歯ブラシ ポリ袋 ティシュ

 ザック中段:
 水7.5リットル シュラフ 乾燥食料(ぞうすい・みそ汁) パエリア用スープ(冷凍してある) 米2合
 紅生姜 バーナー 鍋 マグカップ 割り箸 スプーン カロリーメイト アンダーシャツ パンツ 靴下 
 インナーシューズ(これは、芳川くんのアドバイスで購入したのですが、勘違いでした。「テントで寝る際、用を足しに行くときに
 いちいち登山靴をはくのがめんどうだよ」というのが、そのアドバイスだったのですが、要するにサンダルのようなものを用意すれ
 ばよかったのです。勘違いした私は、テント内で履く内履きを買ってしまいました。)

 ザック下段:
 カッパ ツェルト 椅子 マット 携帯用トイレ

 ザック外側:
 ストック1本 地図 コンパス 分度器 テント

 ポシエット:
 水500ccペットボトル リポビタン4本 缶コーヒー ビーフジャーキー
 干し小魚(おつまみ) のどあめ 電池(ヘッドライト用の予備) ライター
 マッチ たばこ 灰皿 葉巻2本 日焼け止めクリーム 鼻毛きり鋏 ティッシュ 電卓 カットバン
 熊よけの鈴(山に入ったらザックにつける) つまようじ アーミーナイフ 腕時計の取り扱い説明書
 ガムテープ約1m(ペットボトルに巻きつけました)

 他に身につけるもの:
 カメラ 登山靴 腕時計(高度計・気圧計・コンパスつき)

が、実際にこれらのものをザックに詰めてみると、ザックの重量は22キロを超えてしまいました。ポシェットの重量も2キロ以上になったと思われます。体重65キロの私の両足が、90キロ以上の重みを支えなくてはならなくなったのです。

ホントにやれるのか・・・

とさすがに不安になりました。しかも、天気予報では、当日の日高方面には傘マークが出てました。

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登攀開始