歴史的惨敗(2007年7月30日)

選挙ってのは、ホントに嫌なものだとつくづく思いました。真実も正義も腐敗とゴマカシでくるんでしまえば、ただの汚物になってしまい、両手を泥と血で汚していても、顔さえきれいに洗っていれば、あとは口の上手い者がそれだけで当選してしまうんです。選挙を生業のようにしている私としては、なんとも言えない気分です。

社保庁の不祥事には、実行犯の責任と政府の監督責任の2つの側面があったわけですが、マスコミは、監督責任しか追及しませんでした。自民党は、実行犯である労働組合の責任を問いましたが、マスコミは、この点を無視しました。 自民党よりも自治労の方があくどいことを知っているからでしょう。あくどい者を敵にまわすと、何をされるかわかりません。たぶん、それで、マスコミは、反自民というスタンスを明確にし、閣僚の失言ばかりを大げさに報道しました。

安倍総理は社保庁を解体しようとしましたが、社保庁の職員たちは公務員としての身分を失いたくない一心で、どんな卑怯なことでもやってのける覚悟を決めたようです、というか、もともと、彼等には正しいことをする気がなかったみたいです。

労働組合を指揮していた旧社会党系の民主党議員団は自分たちの責任のがれのために政府の監督責任を追求し続け、社保庁の職員たちはそのためのネタを供給し続けました。5千万件という数字を出したのは、おそらく乾坤一擲の大勝負だったでしょう。社保庁労組・民主党議員団の一蓮托生組は、マスコミを使って、保身と野心のための必死の戦いをやりました。

いわゆる無党派の日本人たちは、労働組合や民主党やマスコミのカモにされた形です。しっかりとした知識も信念も目的意識も持っていない日本人たちは、海外旅行に出かけると、よくぼったくられます。金髪の美人に声をかけられ、観光案内されている間にホテルに置いてあった荷物をまるごと盗まれたりします。路上でぶつかってきた詐欺師が安ワインをわざと地面に落とし、ボトルを割って、「どうしてくれるんだ!これは高級ワインなんだぞ!」と言うと、「すいません」と言って高額の賠償金を支払ってしまったりします。この手の日本人たちは、よく言えば純朴でお人好しということになりますが、悪く言えば政治音痴です。マスコミや民主党や労働組合が何をねらっているのか、何を守ろうとしているのか、そこを読めず、目くらまし的に大声をはりあげて叫んでいる内容を鵜呑みにしてしまいます。

今回は、日本国民の半数近くがカモられました。

結果として、年金問題の実行犯たちはほくそ笑み、日本政府は本来の政府機能を失い、株価が暴落し、キムジョンイルが大喜びし、日本人はブッシュの前に跪かなくてはならなくなるわけですが、カモにされてる人たちは自分たちがこのことで大損していることに気づいていません。せっせと稼いだカネをドブに捨てたようなことになっているのに気づきません。

安倍さんは、急いで辞めないでいいと思います。衆議院選挙は、そうすぐにはできません。あと1年踏ん張って支持率を回復できないなら辞めるべきでしょうけどね。どんな事情があったにせよ、1年やそこらで首相が更迭されるというのは、国にとって大きなダメージになります。内政面でも、外交面でも、いいことはありません。それを望むのは、日本の敵であります。



戻る