自転車用変速機「カンパニョーロ・グランツーリスモ」
| うう、これはマニアなネタだ。 ふつう自転車用のパーツは、すべてを人力に頼るために軽量化が図られ、無駄がとことん省かれた機能的な美しさをもっているものだ。 ところが左のこれはどうだろう?なんとも意匠的なデザインだ。たかが変速機に、こんな凝った外観をしている必要はまったくない。だけど、ある種のロマンを感じないだろうか。 現在の自転車パーツのシェアの大部分はシマノとなっている。シマノのパーツは本当にスパッと動き、性能がよい。しかし味わいが足りない。右写真はシマノ製の高級パーツ・ディオーレXTである。なんとなく事務的な存在である。 この「グランツーリスモ」はイタリアの名門メーカー・カンパニョーロ製で、シマノが勢力を拡大している'90年ごろに、私自身のロマンの充足のために購入した。まったくロマンしかない代物で、材質は鉄製(普通は軽合金)。容量が無用に大きいため重いし、なにしろ頑丈に作ってあり、スプリングが強すぎて使いにくい。変速機というよりは握力養成機という感じだった。 しかし、実際にこれを自転車に装着して、私は北海道を1ヶ月旅をしたのである。話題の中心は私(のマシン)がさらっていたのだった。私はいかものサイクリストだったのだ。 |