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あらすじ&相関図

「オルフェウスの窓」の各部のあらすじ、相関図と個人的感想。

第一部
音楽学校の悲劇の伝説を持つ窓で出会った、 3人の若者の物語。
ひとりはピアノの演奏で特別な才能を持ち、
それゆえに事件に巻き込まれる奨学生の少年イザーク。
ひとりは男子学生として音楽学校に転入し、
財産のある名門の家に子息としてやってくる少女ユリウス。
ひとりは偽名を使い地下活動をしているロシア人の青年クラウス。

イザークは夢をかなえようとする傍ら、ユリウスを見守り、
ユリウスとクラウスは関わりあうことで悲しみを増やし、
ユリウスは復讐と陰謀に翻弄され、次第に追い詰められてゆく。
そして3人に別れがやってくる―――

第一部相関図
   オル窓・第一部相関図  

個人的感想
 私が一番好きな部です。  音楽の感動やミステリー、歴史の側面がとても面白く調合されていて、 その後を読みたいという強い衝動に駆られました。
 小遣いをほとんど使ってまとめ買いしたくらいです。  個人的に、後半のイザークのユリウスへの愛情がせつなくて好きだったりします。


第二部
ピアニストを目指すイザークは青年となり、ウィーンへやってくる。
うまくいかない恋愛や自身の演奏姿勢に悩む中、
ホテルで出会ったピアニストに勇気付けられ、
彼は悲運を乗り越え地位を確立する。

周囲の批判を押し切り身分の卑しい女と結婚し、
妻の起こす事件から二人はすれ違う。
世界を揺るがす大戦に巻き込まれ、一時的に絆を取り戻すが、
彼に起こった変化は、悲劇を避けられないものだった―――

第二部相関図
   オル窓・第二部相関図

個人的感想
 作者の好きな部だそうですが、ファンには人気が少ない。
というか、アレクセイとユスーポフ侯のファン(第三部ファン)が多いと いうべきでしょうか。 
 好きなイザークがたどる運命があまりに悲しくて、 この部を読むのを避けていた時期もありました。  でも改めて読むと、この部の物語的な完成度の高さとまとまりの良さは、 一番ではないかと思います。 非現実的な設定の中のリアル・ドロドロ人間劇ということで。
後半もピアニストとしての音楽家ドロドロ劇を読みたかったなという思いはあります。


第三部
ロシアに生を受けたアレクセイは、
幼い頃引き取られた本家の兄の影響を受けて育つ。
兄の意志を継ぎ革命活動を続けるが、
幾度にわたる恋人との再会や、同志との志の相違、
親友の裏切りなどで悩み続ける。
ひとつひとつに答えを出していく彼だったが、
彼には悲劇的な運命が待っていた…

第三部相関図
   オル窓・第三部相関図

個人的感想
 1980年のこの部の連載中に漫画家協会賞優秀賞受賞ということで、 評価されているのはこの部なのでしょうか…
 ファンの人気が非常に高い部です。  アレクセイとユスーポフ侯という2大ヒーローが人気を二分(にぶん)しています。
 ロシア革命の序章を詳しく描いており、世界史を無理なく覚えられてしまいます。  この後のソ連解体という革命の結末を思うと、 時代を超えた悲劇の結末とも読めます。



第四部
昔、窓でであったイザークとユリウスは
波乱の人生を過ごし、故郷で再会する。
悲劇の運命は再び動き始めた…

第四部相関図
   オル窓・第四部相関図

個人的感想
 この部は賛否両論…というか、納得できていないファンのが多いでしょうね…。
かくいう私もその一人。  でも、私は結末に納得いかないというのではなく、 結末までの流れがいきなりすぎて悲惨になってしまったのではと思います。
 もうちょっとハラハラドキドキというか、 じっくり読んで悲劇に浸りたかった感じなのです。  まあそれは、イザークやユーベルのその後をもっと読みたいという意識も、
そのような要望を抱く一因になっているのかなと思います。
 でもこの作品を読んで嫌だったとは思うことはなく、 興味はさらに高まりました。




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