元のクッキー
居家必要事類全集 飲食類 175 酥蜜餅(クッキー)
レシピ再現第2回目は『居家必要事類全集』から酥蜜餅(クッキー)を再現する。この『居家必要事類全集』は選者も明らかでなく、成立年数もはっきりとは伝わらないが、おおよそ元の時代の書物であろうと言われている。この書物はその載せるところの品目もはなはだ多く、今日我々が目にすることのできる『斉民要術』以来のもっともまとまった料理書である。今回は平凡社の東洋文庫594 中村 喬編訳 『中国の食譜』に掲載されているレシピを元に再現した。
@小麦粉10斤に蜜3両半とする。羊のラードを春なら4両、夏なら6両、秋と冬は3両、豚のラードを春なら半斤、夏なら6両、秋と冬は9両を割合とする。

←材料を用意。一斤は600g、一両は37.5gとして計算し、その分量の20分の1の分量で作成した。小麦粉300g、蜜7g、ラード適宜。
Aラードを溶かして蜜に入れよくかき混ぜてから、小麦粉にそそいでこね合わせる。

←ラードが少ないと固まらなかったので、固まるまで適宜入れて生地を作る。
B任意の花様(もよう)を型押しして、底に紙を敷いた爐熬(ろざら)に入れて慢火(ゆるび)で焼いて供する。

←爐熬(ろざら)は訳注によると現在で言うオーブン皿を意味するとあるので、生地を型抜きしてオーブンで焼いてみた。
D焼きあがったら完成。

◎再現後記◎
なんとも言えない素朴なクッキーです。つなぎに卵をつかわず、バターの代わりにラード、砂糖の代わりに蜂蜜を使っていますが、使う蜂蜜の量も少ないので、パサパサしてて粉っぽくて甘くないこと。昔の人たちにとって蜂蜜など貴重品だったことを思わせます。しかも甘いものにも飢えていたでしょうからこんな味でもとてもおいしく感じたかもしれません。あまりに味が素朴すぎて我が家ではメープルシロップをかけて食べてしまいました。
←元のクッキーだろうと子供にはおかまいなし。

←こんなものまで作ってみました。
2003.6.17更新
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