豆苗について




豆苗
「えんどうの若芽で、豌豆苗(ワンドウミアオ)。豆やさやをとる品種とは別に、 若芽が多く出る改良品種。育ちすぎると堅くて風味も落ちるので、葉丈3〜4cm以下 を選ぶ。しゅんは春。」 講談社 料理材料大図鑑 マルシェより

 この本によると、龍の髭に似ているので龍鬚菜(ロンシュイツアイ)とも言うそうである。 日本では写真のような、根がらみ栽培のパックづめされた、デカいカイワレ大根のようなものがスーパーに 並んでいるのをよく目にするが、実際はあまり買ったことがない、という方が多いのではない だろうか。

 私はこの豆苗、大好きでよく買っている。というのも、自分で考えたオリジナル料理が あるからである。正確にいうと自分と、友人と、北京第二外語学院の向かいの食堂のシェフとの共同 開発レシピである。 季節は春。上にも書いている通り、豆苗は旬で、その食堂には美味しそうな豆苗が大量に 室内栽培されていた。友人らと店に入り、きまぐれにこれを「鶏絲」と炒めて欲しいと頼んだら、 みごとな料理が出てきた。淡白な鶏肉とほんのり青臭い香りの豆苗がぴったりからんで絶妙な 味だったので、私たちは、これを勝手に「豆苗鶏絲(ドウミアオジースー)」と名づけ、豆苗が店頭 にあるうちはしょっちゅうこれを頼んでいた。

 帰国後、この豆苗鶏絲を思い出しながら定着してきた自分のレシピは、鶏肉を絲にして、 下味をつけて下揚げし、葱姜蒜と輪切りトーガラシを炒めたところに肉と豆苗を加え、塩中心のシンプルな合わせ調味料でからめたものである。(後日レシピ公開予定。)食堂のシェフ の味にはかなわないかもしれないが、これもなかなかのものなので、是非試してみて 欲しい。

  この豆苗鶏絲なるもの、本当にオリジナルなのかどうか、今日インターネットで検索してみた。 日本のエンジンはおろか、中国の雅虎(ヤフー)で検索しても一つも引っかかってこないので、 おそらく本当にオリジナル料理と見てよいのではないだろうか? などと自慢げに語ってはいるが、中国では新しい素材の組み合わせで料理人が勝手にメニューを 作って名前をつけるのは普通のことのようなので、数年前に外国人にきまぐれに作らされた 「豆苗鶏絲」のことなど、最初に作った当の本人はすっかり忘れていることだろう。 

                                                 2003.5.14更新
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