書き置きをどうぞ、お客人様

 ありがたくも我が館にお越しになられたお客人の皆様、よろしかったら一筆書き置いて行かれませんか。

新しい帳面を見る。
 →古い帳面
 
戻る
お名前(ハンドルネームでも勿論可です。):
メールアドレスお持ちの方、もしよろしかったら御記入を。:
Mail Address:
ウェブページをお持ちの方、もしよろしかったら御記入を。:
URL:
Web Page 名:
何かコメントを下さい。:

注意書き;種々の事情により、本書き置きは手動更新の態勢を取っております。つまり、お客人様の書き置きの内容は管理人の手元に電子メールで送られ、しかる後お返事を付けた上で掲載するというものであります。従いまして、入力された後すぐさま御覧になっても、帳面に変化はございません。御注意下さいませ。
 また、コメント欄につきまして少々。自動改行は致しませんので、お客人様の側にて各自適宜改行お願い申し上げます。HTMLタグにつきましては、使って頂いて結構です。ただし、機種依存文字(例えば○付き数字)は、文字化けの原因となりますので、ご使用はお控え下さいませ。
 なお、フォームからの書き込みのほか、メールにても書置き受付しております。SubjectをGuestないしは書き置きとしたメールをお送り下されば、フォームから書き込みと同じくこちらに掲載致したいと思います。書き込みがうまく行かない場合などにどうぞ。なお、書き込みがうまく行かない場合は、その旨お知らせ頂けますと非常に助かります。
 あと、フォームからの書き込みですが、もし帳面掲載を望まれない場合は、その旨お書き添え頂ければ、掲載は致しません。管理人宛の私信にお使い頂いても結構です。


書き置き帳面

 これまでにお客人の皆様から頂いた書き置きです。なお、古い分は過去帳に移しておりますので、昔の書き置きをお読みになりたい方はそちらを御覧下さいませ。

 

● 2012.6.27

From: たこさん

管理人様、ご無沙汰しています。
たこでございます。
お元気でございましたでしょうか。
いやはや2年2ヶ月も書き込みがないなんて・・・。
オリンピックみたいですよね(笑)
 
今日は少し珍しい記事を目にしましたので書込させていただく次第です。
「受刑者同士で乱闘、1人骨折=7人を書類送検―"鳥取刑務所"」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120627-00000121-jij-soci
刑務官にも特別司法警察職員の権限が付与されているのは存じていましたが、
実際の報道に触れるのは初めてのような気がします。
ちょっとした受刑者1名の暴力から結構な騒ぎになるんですね。
何が騒乱の原因になるか分かったものではないから、規律管理は強制施設内では重要なことですよね。
普段から仲の悪い893だったんでしょうかね。
 
しかしちょっと調べてみると刑務所の送検って結構あるんですね。
月に何件もあるような感じ。
 
・「大阪刑務所は19日、刑務官を殴り重傷を負わせたとして、傷害と公務執行妨害の疑いで、20代の男性受刑者を書類送検した。」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120619/waf12061915510017-n1.htm
2012年6月19日記事
 
・長崎刑務所(諫早市)は20日、30代の男性受刑者を傷害容疑で長崎地検に書類送検したと発表した。
http://mainichi.jp/area/nagasaki/news/20120621ddlk42040463000c.html
2012年06月21日記事
 
 
刑務所といえば、今年の1月に54時間ほど逃走した李国林容疑者。
48時間を超えていて、警察が逮捕・送検していますね。
刑務所のメンツ丸つぶれですよね。
もし48時間以内で刑務官が確保した場合は、刑務所で逮捕・起訴になるんでしょうか。
しかしあれだけ騒がせて、1審判決が2年4ヶ月(求刑4年)とは。
そんなにディスカウントしなくてもいいのに(笑)
当然、この未決勾留期間と逃走の3日間は刑の執行停止中となるんでしょうかね。
ちなみに報道では未決拘留期間を、逃走罪の懲役期間に算入するかどうかはわかりませんでしたが。
 
では次は冬季オリンピック頃に!

(管理人より) 2年前はバンクーバー、今年はロンドン。冬季・夏季の違いはあれど再びオリンピックイヤーが巡って参りました。……この間、目立った変化は特になく、このままでは「館」ならぬ「あばら家」に改称せねばならぬかもしれない我がいんちきやかた。;-) どうも御無沙汰しております。管理人でございます。
 管理人個人は、ありがたいことにまだ路頭に迷うこともなく首の皮一枚繋がっておりまして、いわゆる三大義務の二つまでは細々こなしつつ、日々これどうにかといったところ。たこ様はいかがお過ごしでございましょうか。
 
>>刑務官による送検記事の件
 紙媒体を日々見ておりますと、稀にではありますが、特別司法警察職員たる刑務官によって容疑者が送検された記事を見かける「こともあります」。しかし電子媒体、それも報道機関ではなくポータルサイトのヘッドラインニュースにまで載る記事というのは、紹介頂いて私も初めて目に致しました。
 まとめて7人も送検する例というのはなかなかありませんし、事件そのものも仰る通り結構な騒ぎなので、Yahoo!Japanのヘッドラインにまで載ることになったか……あとは、(後に改めて触れる)広島刑務所における例の逃走事故の記憶もまだ新しく、それもあってYahoo!Japanの担当さんがぴんと来たのかもですね。;-)
 
 ところでこの行刑当局による検挙事例というのは、これまた仰る通り、全国通して見ると月に数件くらいのペースで起きています。例えば、ちょっと古い数字で恐縮ですが、平成6年度中に刑事施設の長および職員(※当時はまだ監獄法が生きている時代なので「監獄・分監の長および部下職員」)が特別司法警察職員として検挙・送検した人数は、計70人となっています。月平均5〜6人、1事件1人ではないにせよ、月平均2〜3件は検挙・送検していると見ることができる数字です。
 また、我が地元に目を転じてみますと、ここ3年の間に紙媒体に出てきた検挙・送検事例はざっと以下の通り。

 地方欄のベタ記事にすらなってないor私が気付いてない分もあるはずですから、それを考慮すると、福岡刑務所では毎年何かしら事件が起きており、さらに福岡矯正管区全体で見ると毎年そこそこの数の事件送致がなされているという訳で。
 
>>広刑の逃走事故の件
 アレは残念でした。広刑はB級・LB級の収容施設ですから、その分警備も厳しい……はずなのに。
 法務省から検証結果報告が出てるので読んでみると、「事故者」が発生したことには、かなり早い段階(発生から数分後)にはもう気付いてるんです。ただ、まだ施設内に潜んでると思ったもんだから、施設内の捜索を先行させ110番は後回し。およそ40分探し回った後に、ようやく民間の人から目撃情報を得て、県警に通報しました。が、この時点で、実は県警にも既に住民からの通報が入っていたという……
 その後も、広刑職員・広島管区機動警備隊だけでなく、高松管区・福岡管区の機動警備隊も呼んで連日200人以上を非常配置に付け、東京管区でもそちらの管区機動警備隊を立ち寄り予想先に非常配置しましたが、結局網にはかかりませんでした。
 いやはや、まさしく面子丸つぶれ。:-P
 
 ところで仮の話、非常配置が当たり、うまく逃走後48時間以内に連れ戻し着手(刑事収容施設法81条)に至ったとしまして。それから先、刑事施設の特別司法警察職員が事件の送致までもっていけるかどうか。
 これは、特別司法警察職員たる刑事施設の長および刑事施設の職員が捜査するのは「刑事施設における犯罪」(刑事収容施設法290条)に限られるという点が引っかかって来ます。逃走罪についてはいけるんじゃないかなという気がするんですけど、余罪は無理です。今回の件で、李国林受刑者は逃走だけでなく建造物侵入、銃刀法違反、あと窃盗でしたか、4つか5つの容疑で起訴されてます。仮に特別司法警察職員だけでやるとなると、逃走中の余罪がスルーされてしまいます。という訳で、余罪については検察に補充捜査してもらうか、もしくは警察にということになりますね。

● 2010.4.12

From: たこさん

どうも長らくご無沙汰しております。
お元気でしたか?
1年以上この書置きも更新されてないので心配でございます。
 
興味深いニュースを先日目にしましたので、
こちらに書置させていただきますね。
 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100411-00000008-mai-soci
 
なんとチャカ様が300人も日本に来ちゃったそうです。
開梱した受取人のビックリした顔、通報で駆けつけた捜査員はチャカ様300人を前にさぞ迷惑そうな顔だったことかと。
税関吏の上役はもう泣きそうな顔だったと想像します(笑)
 
ところでNHK(だったかな?)のTVニュースでは、
税関がドイツの業者に返送したとか言ってました。
税関線を超えたものに対してそんな権限ありましたっけ?
本来運送業者の責任で返送(やっぱ積戻ですかね?)になるのかと思いますが・・・。
(物が物なのでそう簡単にも行きませんけどね)
関税法を見てもそんな権限を見出せませんでした。
どうなんでしょうかね?ニュースの誤報?
 
ではまたであります!

(管理人より) 「主」だとどうも偉そうで感じ悪いな、と考え「管理人」に肩書きを変えてみたは良いものの、お書き置きがなければ意味がないという…… ;-)
 改めまして、どうもお久しゅうございます。たこさんからお書き置きを頂いたのは、2008年5月29日以来1年11ヶ月ぶり──おおよそ2年ぶりです。前回同様、単なる挨拶だけでなく、わざわざ話題まで振って頂いて。ありがとうございます。
 
>>1年以上書き置きの更新がない訳だが
 場末Web Siteなんてそういうもんです。ええ。……というのは半分冗談と致しましてですね。
 「書き置き」自体は、この1年間もぽつりぽつり頂いてはおりました。数多の18禁スパムコメントを除くと、ノーマルなお書き置きはごくごくわずか、片手の指でも十分というほどの少なさになりますが(;-P)、あったことはあったのです。しかし少々惜しいことに、載せることがいささか憚られるものばかりだったので、書き置きを下さった当人さんと連絡取りまして、大事を取っていずれも載せませんでした。
 もっとも、それでなくとも多くはなかったお書き置きが、一昨年秋に「研究分館」を作って以降、さらに減ったのは確かです。「分館」というネーミングに加え、URIのドメインも違いますから、あちらとこちらは別Siteと思われても無理はなし。ここで、「分館」の側には掲示板の類は作っていません。分館を御覧になった方が、別Site(と思しき)「本館」の帳面にわざわざ書き置きを残すかどうか……。おそらく、そういう方はあまりいない。かくして書き置きも減る一方なのかなと、そんなことを考えています。
 場末Web Siteなんてそういうもんです。ええ。;-)
 
>>チャカ様が300人ほど誤って日本へお越しになった訳だが
 銀行などで大金を誤って他人の口座に振り込んでしまい(以下略)、というトホホニュースはしばしば見聞しますが、いやはや、世の中どえらい事もあるもんだ!
 
 元記事や「毎日」の紙面などを拝見しますに、税関側が書類検査だけで通過させ、千葉県内の業者が荷を受け取っているとのこと。なるほどなるほど。
 まず大前提として、税関が輸入許可を出すに当たっては、輸入申告を受け付けた後、しかるべき検査を実施してこれにパスし、かつ関税等の納付を受けることが原則です。輸入申告(あるいは簡易申告制度に基づく予備申告)もないのに、税関が書類を審査するとはちょっと考え難いですし、ましてや関税の納付もないのに税関線を越えることを許すなど、(免税・非課税の品や分離申告ならともかく)通常ならあり得ません。件の荷は、税関が輸入許可を出したと読めますので、ちゃんと輸入申告(or予備申告)がなされ、関税の納付もなされた(or書類上は免税・非課税、ないし分離申告)貨物だということですね。でなければ税関は首を縦に振りません。かくして、荷受した業者さんが持ち帰ってみたところ、中身見てびっくり。送り主のドイツの業者が、日本宛に送る荷/書類とトルコ宛に送る荷/書類を間違え、本来はトルコ宛の荷に日本宛の書類を添付して送ってしまった挙句、幸か不幸かそれがきちんと書類上の荷受人に届いたということだな、と妄想します。
 
 さてこの場合。輸入許可を受けて税関線を越え、内国貨物になってしまっていますから、関税法75条に定める積戻しではなく、ずばり輸出するということになります。ただし、関税定率法20条に定める、いわゆる「違約品積戻し」という制度が使えるはずです。

(違約品等の再輸出又は廃棄の場合の戻し税等)
第二十条 関税を納付して輸入された貨物のうち次の各号のいずれかに該当するものでその輸入の時の性質及び形状に変更を加えないものを本邦から輸出するとき(第一号又は第二号に掲げる貨物にあつては、返送のため輸出するときに限る。)は、当該貨物がその輸入の許可の日から六月(中略)以内に保税地域(関税法第三十条第一項第二号(外国貨物を置く場所の制限)に規定する税関長が指定した場所を含む。(中略))に入れられたものである場合に限り、政令で定めるところにより、その関税を払い戻すことができる。
一 品質又は数量等が契約の内容と相違するため返送することがやむを得ないと認められる貨物
(以降省略)

 要しますに、違約品返送のため輸出する場合にあっては、最初の輸入時に賦課された関税を払い戻してあげよう、という制度です。違約品「積戻し」と通称されていますが、厳密には積戻しとはちょっと違います。
 今回のケースで、この制度が適用されたかどうかは分かりません。元記事はその辺りをボカしてあり、「無事に送り返されました」云々としか書いていませんから……。かつ実際に返送した主体も、たこさんが御覧になったのTVニュースでは、税関がドイツの業者に返送したとか報じていたそうなので、それを信じるならばそうなのでしょう。
 しかし黙っていては、業者の側は関税の払い損になること間違いなし。まともな商売人ならそんなことはしない。妄想をたくましくすると、業者側が税関側にブツを任意提出するという形を取りつつ、違約品積戻しのためにチャカ様御一同を保税地域(あるいは税関長の指定した場所?)へ搬入。これで、業者側は関税払い戻しの権利を得ます。しかる後、税関側が改めて業者に委託するなり、あるいは別のしかるべき業者を探すなりして、税金でもって輸出。;-)
 
#税関吏の上役は、「もう泣きそう」では済まなかったかもしれません。;-P

● 2009.2.9

From: みなかみさん

お久しぶりです、みなかみです。今回は現職時代の人事交流の話です。入国管理局での入国警備官時代、内偵、摘発などいわゆる外での活動をしておりました。摘発時、護身用に特殊警棒を携帯していましたが、当時は私物を所持している人もいました。中には長すぎるんじゃないか!?と苦笑してしまうぐらいの人も。現在はそんなこともなくなっているとは思います。今は年金問題で揺れる某庁への人事交流もあると、かつての同期たちが嘆いていました。では。

(管理人より) 今回からちょっと書き出しを変えることに致しました『いんちきやかた』管理人でございます。
 昨年9月にお書置きを頂きました元刑務官のみなかみさんより、再びお書置きを頂きました。その間約4カ月強……しかし当方の刑務官ページはいまだ手付かずです。実は参考書もまだ買っていなかったりします。やはり鴨下元管区長の『新行刑法要論』(東京法令出版)、もちろん平成18年に出た全訂版が一押だろうとは思っているのですけれども、買って読んで更新につながるまでには、まだまだかかりそうです。
 
 さて今回お聞かせ頂いたのは、矯正と入管の人事交流のお話でした。言われてみればなるほど納得。しかるに白状しますと、お話を伺うまで「刑務官の人事交流」には想像も及ばなかったこと、言うまでもありません。恥ずかしい話ですが。
 摘発時に私物の警棒持ってる警備官もいたよ、という話は、かつてのおおらかさ(?)が垣間見えると申しますか何と言いますか……。一頃は、歌舞伎町などを巡回している警視庁の制服さんが2本差ししてた、という話も聞いたものですが、最近ではとんと聞かなくなりました。貸与品ならざる警棒/特殊警棒を(たとえ規格に合った品だったとしても)使うのはよろしくないということか、と感じます。
 後驚いたのは、現在の人事交流先には厚労省某外局まであるというところです。刑務官があちらに行くのは分かるとして、もしや、あちらの事務官が矯正部門に来て、刑務官に任ぜられたりする例もあるかも……!? まあ、刑務官に任ぜられても総務部配属が普通でしょうけれど、もし処遇部配属となる方がいらっしゃるのなら、話を聞いてみたい。;-)

● 2008.10.8

From: 名主さん

ご無沙汰致しております。名主でございます。ネタ元(笑)のおじが、退官して五年過ぎたので、話すネタも、際どい話が多くなりました。また、話をまとめてメールか投稿致しますので今後ともよろしくお願いします。
追記 こちらのサイトが、Wikipediaからリンクを張られており、管理人様の知識の深さと確かさに敬服致しました。

(主より)これはどうもご無沙汰しております! 昨年は、東京税関長の「階級章」の話(ここここ)や、税務当局と大企業の終わりなき闘いの話(ここここ)など、興味をそそられたり笑えたりするお話をお聞かせ頂きまして、どうもありがとうございました。あれから1年、折角のお話をまるで生かせていないところが実に恥ずかしい限りですけれども、そこはどうか御容赦を頂きたいと願うばかりです。加えて、おいおいまた書き置きなりメールなりをするつもりとのお言葉、実に頭が下がります。際どい話が主になりそうな辺りも含め、余計に。;-)
 ところで際どい話といえば……もう随分前のことですけれども、某造船会社に勤めていた父から、その当時の話を幾つか聞いたことを思い出します。談合の話と選挙の話がメインでした。選挙の話は、結構ドロっとしつつも違法に渡る話はなかったと思いますが、談合の話はどこをどう見ても真っ黒でした。談合といえば土建屋、というイメージがありましたが、造船の世界でもあるんだな……と変なところで感心したことを覚えています。
 
#独禁法3条を持ち出して突っ込むのは野暮です。;-)
 
 改めまして、この度は1年ぶりのご来訪とお書き置き、どうもありがとうございました。とんと手入れが進まず大分ほころびの目立つ当方ではありますが、今後もご愛顧頂ければ幸甚に思います。

● 2008.9.30

From: みなかみさん

また、お邪魔します。みなかみです。前回は文章が途中で文字化けしてしまい恥ずかしいかぎりです。さて、文字化けした部分というのは旧オウム真理教の裁判が日本中で注目されていた時代の話です。当時は自衛隊から防毒装備一式を貸与され万が一の場合に備えたりしたものです。この業界はとにかく施設、装備など他と比べると貧弱さが目立ちます。管区機動警備隊時代には射撃訓練も警察や海上保安庁の射撃場を借りたりしました。警視庁の射撃場の設備は羨ましいぐらいに立派でした。では、また。

(主より) わざわざ再度のお書き置き、どうもありがとうございます。通常の掲示板とは異なり、一旦電子メールに変換して管理人の手元に送る、という手間を挟んでいるせいなのか、時折文字化けが発生してしまうようでして……お手間をおかけ致しました。
 
 さて、追加で頂いたお書き置きの中核は、平成7年に世間を騒がせたオウム真理教の関係者が裁判にかけられた際のお話でした。なるほど、裁判を受けている被告人は拘置施設に入れられる訳であり、相手方からの奪還を警戒する等万一に備えるのは理解できます。オウム事件と聞いて思い出されるのは、地下鉄サリン事件やその後の山梨・東京における大規模な家宅捜索、あるいは教団に対する破防法の団体規制適用を巡る一連の話などでありまして、矯正当局による格別の備えについては、お話を伺うまで思いも及びませんでした。そういえばそうだ!と目の覚める思いです。
 特に、自衛隊から防毒装備一式を借りたこともあった、という話は実に関心をそそられました。自衛隊から防毒装備を借りて云々といえば、平成7年3月22日に行われた教団施設への大規模な家宅捜索において警察の捜査員が陸自の戦闘用防護衣を着用していた姿が非常に強く記憶に残っております。しかし、このように万一に備えたのは山梨・東京の捜索に従事した捜査員だけではないのでありまして、3月22日の捜索とは無縁な地域の警察でも、報道で目にすることこそなかったものの同じく自衛隊から防毒装備の調達を行っていた例があります(例えば、岡山県警や群馬県警)。似たような形で、警察当局のみならず矯正当局でも対策がなされていたという件は、初耳であることも手伝い非常に興味をくすぐられる話題でした。裁判当時は、審理の行方がどうなるかという話題が中心で、被告人の奪還がどうのという点が世間一般でまともに話題になることもなかったと記憶しており、私自身もそこまで思い至ることはありませんでした。しかし、見えないところ/見ようとしなかったところで実はこういう備えがしてあったという訳で。
 
 文字化けにて余分にお手間を取らせてしまいましたが、前回に続き今回も貴重なお書き置きを頂き、どうもありがとうございました。重ねて御礼を申し上げます。

● 2008.9.20

From: みなかみさん

はじめまして。私は元刑務官のみなかみといいます。管理人殿のHPをいつも興味深く拝見しています。
さて、現在の行刑施設(現在は刑事施設と呼称しております)は監獄法の改正により新法(刑事施設における被収容者の処遇等に関する法律)による施設運営がなされています。
さて、私もかつては特別司法警察職員や、管区機動警備隊隊員(機動警備隊はこう呼ばれています。通称は管機です。各刑事施設に所属しているのは施設警備隊と呼ばれています)でした。装備についても現在は若干異なっている点もあります。盾がFRPに変更されたり、警察で使用されている「さすまた」や催涙ガス銃や催涙スプレーなどなど。これらは武器としてではなく警備用具と規定されています。武器としては法令に規定された小型武器を携帯できますが現在はS&Wの38口径のリボルバー(M10というモデルで銃身は4インチです)のみです。かつて大規模施設には米軍払い下げのコルトガバメントやショットガンや自動小銃がありましたが現在はすべて廃棄したとのことです。近い将来に新型の銃を整備するとの話もあります
 〓 #$H$O$$$(8=?&$N;~$OFC{$7$+>o;~7HBS$7$F$$$^$;$s$G$7$?$,!#M>CL$G$9$,!"%*%&%`:[H=;~Be$K$ON&>e<+1RBb$+$iKIFGAuHw0l<0$rB_M?$5$l$F$*$j$^$7$?!#(テレビでよく見かけた迷彩のアレです)
余談その2ですが、「ゴム製短刀」ですがこれは護身術の訓練のさいに使用する模造刀ではないかと?今は持っていかないと思います。以上、乱文失礼しました。
(※一部文字化けしておりますが、そのまま掲載しております。)

(主より) はじめまして。『いんちきやかた』の管理人でございます。この度はご来訪に加えわざわざお書き置きまで頂きまして、どうもありがとうございます。「いつも興味深く見ている」とはまた実にありがたいお言葉です。このところとんと更新が滞っており、ただでさえ間違いが多い上に現状と合わない記述までも増えて参りまして、なんとも恥ずかしい限りでありますが、お楽しみ頂けましたでしょうか。
 行刑関係ということでは、4年半ほど前に、保護観察官の現職さんからのお書置きを頂いたことがありました。しかるに、元/現問わず矯正関係の方からお書き置きをもらったのは今回が初めてでして、その意味においても大変嬉しく思います。
 
 さて。頂いたお書置きの中で特に挙げるべきは、監獄法改正の話です。そういえばそういう話が……という定かならぬ怪しい記憶しか持っていなかった管理人であります。お書置きを頂き早速付け焼刃ながら勉強致しまして、自分の知識の古さを改めて思い知った次第です。
 平成17年から法改正作業が始まり、
 
監獄法
 ↓
「刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律」(平成17年法律第50号)制定。刑事施設の施設的事項及び既決処遇については新法。未決処遇については「刑事施設ニ於ケル刑事被告人ノ処遇等ニ関スル法律」(旧監獄法)。
 ↓
「刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律」を改正(平成18年法律第58号にて)。旧監獄法を廃止し、施設的事項・既決処遇・未決処遇を新法に一本化。
 
…という経緯でもって監獄法が新法に置き換えられる流れを、簡単ながら把握することができました。どうもありがとうございます。
 もっとも、『刑政』もまともに読んでいない関係上、法改正に伴う実務上の変更点などは、まるで押さえていなかったりします。それ以前に、矯正行政自体への関心というよりは特別司法警察職員としての矯正職員の活動が関心の中核にあり、次いで武器・戒具の使用、集団警備組織の運用に注目するという偏りぶりですので、そもそもきちんとした知識を持っている訳ではないのでありますが、そこはどうか笑ってお見過ごし頂きたく…。
 とりあえずは、これまで色々お世話になった有斐閣の『ポケット註釈全書 監獄法』や『日本の矯正と保護 行刑編』がついに通用しなくなる時が来たということで、新しい参考書を物色しようと思います。特に『監獄法』は、戒護の解説に当たって行刑警備要綱を随所に引用しており、とても面白かったので、新しい参考書もこういう感じで書いてくれれば…と願うばかりです。
 参考書を手に入れてからも、実際に文面が更新されるまでは長くかかるでありましょう(おそらく数年!)。気長にお待ち頂ければ、と思います。
 
 改めまして、この度はご来訪の上貴重なお書き置きを頂き、本当にありがとうございました。並びに、今後もお気づきの点などございましたら、よろしくご指摘ご指導頂きたく思います。

● 2008.7.7

From: マウル・ナムさん

 私は、現在ソウルに語学留学中で、37歳も残り少ない男性です。
 「倭館窓影」からやってまいりました。
 
 現在、韓国の朝野を騒がしているのは、ご存じのとおり米国産牛肉の輸入制限をめぐる政府と国民の対立と、それに伴う市民の「ろうそく集会」抗議行動です。
 この「ろうそく集会」が静かな集まりから、だんだん反政府抗議行動色を強め、過激化するにつれて活躍するのが「韓国警察の警備部隊」です。
 
 こちらのHPを拝見すると、その全体像が紹介されていて、大変参考になりました。それにしても、光化門前で休日の昼下がり、インスタントラーメンを食べ、たばこを吸いながら談笑し待機していた彼らから、穏やかな表情が今や失われたことに、残念な気持ちでいっぱいです。
 
 まことに簡単ですが、報告かたがたお礼申し上げます。

(主より) はじめまして。『いんちきやかた』の管理人でございます。この度はご来訪に加えわざわざお書き置きまで頂きまして、どうもありがとうございます。当方学窓を離れてより今年で5年になる上、筆も止まって久しくありますが、それでも現役留学中の方の目に留まったのは光栄です。Link張ってくれている友人に感謝しなければなりません。
 
 さて、専攻が専攻であるにも関わらず韓国の話がほとんど載っていない当方。韓国警備警察事情は、数少ない韓国関連話の一つであるわけですけれども、内容はお楽しみ頂けましたでしょうか。文末に参考図書若干を載せる程度でまともな註もなく、加えて今では内容も古いとあって、読み返すのが怖いのですが、小なりとも参考になったのでしたら嬉しく思います。
 在学中、ソウル滞在時の定宿が鐘閣近辺でした。清進洞だったか仁寺洞だったか…もうはっきり覚えていませんけれども。しかるに、すぐ近くにある米国大使館の辺りを用もないのにしょっちゅうふらつき、黄緑とベージュのカラーリングが特徴的な「戦警バス」を飽きずに眺めていたことだけは、今でもよく覚えています。;-)
 その戦警、盧武鉉政権時代末期に一旦廃止の方針が決められたらしいと報道がありました(http://www.chosunonline.com/article/20070711000036)。ところが、お書き置きにも出ました「ろうそく集会」──ろうそくデモと呼んだ方がいいのでしょうか──の荒れっぷりに直面し、一転廃止撤回に向けた検討がなされている様子(http://www.chosunonline.com/article/20080708000043)。
 韓国警備警察事情、未だ波高し。情勢が廃止を許さぬとあらば、後はせめて、怪我せぬように……。
 
 改めまして、今回はご来訪並びにお書き置き、どうもありがとうございました。わざわざ韓国からお書き置き頂いたというところが感慨一入です。良き留学になりますように。안녕 !


古い帳面を見る。
 →  
戻る