TOP本棚Index海外作家Index>A>Brigitte Aubert


  1956年、南仏カンヌ生まれの女性作家。作家になる前からシナリオライターとして多くのスリラー作品を手がけ、短編映画の製作者としても活躍。
  作風は、おどろおどろ系の作品が多いでしょうか。


著作リスト

マーチ博士の四人の息子 1997年2月 ★★★★
森の死神 1997年6月 ★★★☆
雪の死神 2002年2月 ★★
死の仕立屋 2994年 ★★★☆

Les Quatre Fils Du Docteur March  マーチ博士の四人の息子     ハヤカワ文庫  1997年2月

  住み込みのメイドとして働いているジニーが、館の中で見つけた殺人予告日記をめぐってどろどろの殺人事件に引きずり込まれるというお話。殺人者とジニーとの交換日記形式で物語が進んでゆきます。

殺人者役とジニー役、2人の訳者さんで翻訳してるんですね。なので本物の交換日記みたいになってて良かったです。
どろどろ〜〜〜っとした毒っけに満ち溢れていて、その上ずどーーーんと暗くて、面白いです。

La Mort des Bois  森の死神     ハヤカワ文庫  1997年6月

  爆弾テロに巻き込まれたせいで全身麻痺になり、目も見えず口もきけなくなった若い女性エリーズは、ある日たぶん近所に住む幼い少女から、奇妙な話を一方的に聞かされる。『森の死神』が次々と男の子を殺している・・・・・と。動けないなりに情報収集した結果、どうやら少女の話が作り話ではないということが判明するが、エリーズにはそれ以上なすすべが無い。が、そんな無防備な彼女にも、恐ろしい魔の手が・・・・・

目も見えず口もきけず身体も動かない、という物語の主人公としては(しかも推理もの)如何なものか?なハンデを背負っている主人公のもどかしさが、充分すぎるほど伝わってきました。なによりも、主人公の性格の悪さというか口の悪さが際立っていてすごいです。・・・・あ、同じような状態ですごい推理をする人居ましたねぇ。

La Mort des Neiges  雪の死神     ハヤカワ文庫  2002年2月

  解決した殺人事件が小説化されて、一躍有名になったエリーズに、偏執的なファンから立て続けに不気味なプレゼントが届く。それは麓の町で発生した惨殺事件とつながりがあるという。身体の自由のきかないエリーズが頭脳のみで殺人者に挑むシリーズの2作目。

なんというか脱力感?に襲われるというかなんというか。半分くらいまでは主人公の『毒』に大笑いしてたけど、最後までそのノリが続かなかった・・・。なにより、人が死にすぎです。それに裏切りすぎ。悲しいを通り越してボーゼン。途中までは笑えてすごく良かったのに・・・明るい毒のまま終わってほしかったな、と。

LE COUTURIER DE LA MORT  死の仕立屋     ハヤカワ文庫  2004年

コートダジュールで複数の死体をバラバラに縫合するという凄惨な殺人事件が起こる。昇進を狙うマルセル巡査は手柄を得るチャンスとばかりに奔走するが、殺人者の影すら掴まえることさえ出来ぬ始末。その上私生活のトラブルも重なって、捜査は迷走ぎみに・・・

もう相当にグロいです。なんか一言一言の表現もものすごくて、気分が悪くなるかも?なんか続きがあるみたいで・・・この著者の傾向からいくと、次は更にグロさを増す恐れが・・・。
これ、犯人の名前こそ出してはいないけど、最初のほうでわかっちゃうので、推理を楽しむというような読み方はできませぬ。なので、尚一層事件の凄惨さが増してしまい、いつまでも気づかぬボケ主人公にジレてしまいます(笑)