TOP本棚Index日本作家Index>あ>小野 不由美


  大分県生まれ。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に在籍。

著作リスト

屍鬼 一 平成14年
屍鬼 二 平成14年
屍鬼 三 平成14年
屍鬼 四 平成14年
屍鬼 五 平成14年
くらのかみ 2003年
黒祠の島 平成13年
東京異聞 平成11年
魔性の子

十二国記シリーズ

月の影 影の海  上・下
風の海 迷宮の岸
東の海神 西の滄海
風の万里 黎明の空   上・下
図南の翼
黄昏の岸 暁の天
華胥の幽夢

月の影 影の海   上・下          講談社文庫

  謎の男ケイキによって、地図には載っていない国へ連れて行かれた女子高生陽子。何も解らないのに、次々と敵がやってくる。自分が狙われる理由も今居る場所も解らないまま、陽子を連れてきた張本人のケイキとはぐれてしまう・・・・

何事も事なかれ主義を通し、自分の意見はのみ込んで常に周りの意見に合わせて行動していた陽子。が、それまでの生活とは正反対の世界に連れ込まれ、少しずつ自分を変えてゆく。最初の頃の陽子はとても嫌なヤツだった。何事も人のせいにして。でも、後々自分の悪い所に気づくんだなぁー。私だったらどうだ?だめだろうな。

風の海 迷宮の岸          講談社文庫

  舞台は戴国。蝕によって蓬莱に流されてしまった戴国の麒麟。10年の月日を経て、十二国の世界へ戻ってきた。でも当の本人は10年という月日を日本で普通の子供として過ごしていたため、戸惑いがある。
  彼は、多少の違和感は感じていたものの、本当に自分があの家の子じゃなかったことに驚き、そして納得する。

陽子が慶国に渡る8年くらい前の話になります。これは、『魔性の子』と交錯するのだけど、私はこちらの方が先に書かれたものだと思ってたのですが、どうやら先に書かれたのは『魔性の・・』の方だったみたいです。同時進行の所もすこ〜しあるので、同時期に読みすすめるといいかも。

東の海神 西の滄海          講談社文庫

  舞台は雁国。王を選んだばかりで、まだまだ国は荒れ果てていた。懸命に復興に励んでいる最中、延麒がなにものかにさらわれてしまう。争いごとや血を極端に忌み嫌う麒麟を人質にとられ、雁国は窮地に立たされる。
  陽子の時より、500年くらい前の話。この中で、悪意はなかったものの必然的にあくの手先のような立場に居た更夜は、後の犬狼真君。

風の万里 黎明の空   上・下          講談社文庫

  

図南の翼          講談社文庫



黄昏の岸 暁の天          講談社文庫



華胥の幽夢          講談社文庫



魔性の子          新潮社文庫



屍鬼 一          新潮社文庫  平成14年

  おどろおどろしい世界へようこそ!といった感じです。↑の魔性の子もそうですが、淡々としているのに何故か怖い・・・不思議なかんじです。
  人口1300人の山間の閉ざされた村で次々に人が死んでゆく。猛暑のせいかと思いきや、健康な若者も死に名を連ねてゆく。夜の闇に紛れて越してきた謎の一家と関連しているのか・・・・・?

これは、ハードカヴァーの本で出てますね。2冊。それを文庫本に分割して5巻。ん〜、読むの大変そう。ま、それはともかくとして、この村には住みたくないね。だって、皆がお互いに監視しあってるような所ですよ。息がつまる。

屍鬼 二          新潮社文庫  平成14年

  引き続き村人は死に続けている。次から次へと追いつく間もないほどに。そして、まるで夜逃げをするが如く、あわただしく引越しをする家々。しかも、そこで見かけられるのは、いつも同じ運送会社のトラック。何かつながりがあるのか・・・・。死の原因を突き止られぬまま時間だけが過ぎてゆき、焦りの色を濃くする敏夫と静信。細かい網目のように張り巡らされてたと思ってた村社会の絆が、色々な所でほころびを生じさせ、ちぎれてゆく。

染み入る怖さというか、なんというか。本の中で登場人物が小説を書いてるのだけど、所々で現実と交わっていてブキミ。

屍鬼 三          新潮社文庫  平成14年

  大人たちとは別に真相を探っていた夏野たちの背後にも、着実に魔の手は迫っていた。冷静で行動力のある夏野を最危険分子ととらえた敵は、彼に狙いを定めて・・・
  一方敏夫たちは、今現在村で起こっている不可思議な現象が、『起き上がり』と呼ばれているものによると結論づけた。そして対抗手段を模索するのだが・・・・・

屍鬼 四          新潮社文庫  平成14年

  村を襲っているものの原因はつかめてきた。しかし、それを打破するための方法は一向に解らない。そんな中敏夫は、悪しき者の手に落ちた妻を看取り、そして答えを得た。
  ところが、ここへきてこれまで共に戦ってきた静信と、意見が分かれてしまう。破滅の瞬間は刻一刻と近づきつつあり、否応なく2人を別の方向へと導いていく・・・。

屍鬼 五          新潮社文庫  平成14年

  敵の手に落ちながらも、敏夫の巧妙な策略の下、正体が暴かれた『屍鬼』。残された村人たちが団結し『屍鬼狩り』が始まる。夜明けと共に急襲し、神社にその屍を積み上げていく・・・

解説で宮部みゆきさんが、5巻揃いで買うことをすすめていて、『とりあえず1巻だけ買おう、なんてことをやると、夜中の3時過ぎに続きを求めて町をさまよう羽目になります。』とかかれてましたが、まさにそのとおり!とりあえず2巻だけ買ってた私は、まさしく夜中の3時にボーゼンとしてしまったのであります。
この作品は、スティーヴン・キングの『呪われた町』へのオマージュとして創られたものだそうです。


くらのかみ          講談社ミステリーランド  2003年

  後継者選びのために田舎の旧家に集まった親戚たち。どこかお化け屋敷ちっくなお屋敷に、子供たちは興味津々。曰く付きの蔵座敷や井戸、祟られた沼など、飽きる間もありません。そんな中子供たちが始めた『四人ゲーム』。真っ暗な部屋の四隅にそれぞれ一人ずつ立ち、順番に次の角の人の肩をたたいてぐるぐる廻るゲーム。実際は四人では出来ないが、当たり前のように五人目が現れて、ゲームが成立してしまった。
  一方、大人たちの間では、跡継ぎ候補の食事に毒が混ぜられるという事件が発生していた。自分の親が狙われてると感じた子供たちは、団結して事件の謎を解くべく探偵の真似事を始めるのだが・・・・・

黒祠の島          祥伝社文庫  平成13年

  友人で作家の葛木志保が失踪した。それとなく行方を追えとの意思を感じ取った式部は、なんとか最後に立ち寄ったであろう『夜叉島』にたどり着く。これで行方は掴めたものと安堵した矢先、島ぐるみの隠蔽にあい、以前行方は摘めぬまま独力で調査を開始する。そして頑なに証言を拒む島民たちから、なんとか不明女性2人のうちどちらかが惨殺死体となって発見されてたことを聞き出す。それがどうやら志保のようだと聞いた式部は、怒りを胸に抱きながら、犯人を挙げるべく新たに調査を開始する。

十二国記と屍鬼を混ぜたような設定です。閉鎖的な感じがとてもリアルで、読んでて怖くなってしまいます。風の音にもビクビクして読んでました。これはこのメンバーで続きが出るのでしょうか?

東京異聞          新潮社文庫  平成11年

  魑魅魍魎が跋扈する、帝都東京。文明の夜明けと共に、眠っていた化け物たちが姿を現す。公爵家の家督争いの騒動もあり、夜の東京は一層危険度を増す。

なんだか良く解らない感じです。でも、私の想像する明治時代って、こんな感じなんですよね。海のものとも山のものとも知れぬ輩がうじょうじょと欲望を引っさげて集まってたような、そんな感じ。一頃ブームになった安部清明なんかも出てきてるし。