TOP本棚Index日本作家Index>さ>篠田 真由美


  東京生まれ。1991年に『琥珀の白の殺人』が、鮎川哲也賞の候補となり、92年デビュー。94年に建築探偵・桜井京介シリーズ第一作の『未明の家』を発表。

著作リスト

魔女の死んだ家 2003年
未明の家 2000年

魔女の死んだ家          講談社ミステリーランド  2003年

  不思議な魅力を持ち、魔女とも女王陛下とも称された美しい母が殺された。現場となった密室に居た男が殺人犯として捕まった。けど、“私”の中の記憶では、ピストルを持っていたのは、この私。夢とも現実ともつかぬおぼろげな記憶の中で、“私”は真実を見出すことができるのか?

時代設定、最初大正時代くらいかな〜と思ってしまった。子供の語り口も時代がかってる感じだし、古い洋館というのが、いかにもその時代っぽいから。物語の最初で語ってる“私”がいったい誰のことなのかが、こんがらがってしまいました。
なんとも独特な感じの物語でした。他の作品を読んだことがないので、つかみづらいですが・・・
  最後の推理披露の所で出てきた謎の人物が、謎のままで終わってしまったし、全体的に霧の中でなにかを見ているような感じを受けました。


未明の家 (建築探偵・桜井京介シリーズ)          講談社文庫  2000年

  シリーズ第一作目です。↑の作品にも出ていた、どことなく古風な雰囲気というのが、どうやら彼女の持ち味のようです。なんか懐かしさを感じさせてくれて、いい感じです。
  事故として片付けられた祖父の死を受け入れられない末っ子(もちろん、一人だけ祖父にかわいがられていた)が、家族への疑いを胸に秘め、祖父の大切な家を守るために、京介のもとを訪れる。女系家族のために、嫉妬と誤解がごちゃ混ぜになり、事件は更に複雑に・・・

濃ゆいメンツで。皆それぞれに怪しい所がり、こんなバラバラな家族ありなの?ってかんじです。探偵小説にありがちな設定に対してのチクリっと射すような文面も見られます。
肝心の主役桜井京介は、うだつの上がらない院生っぽいですが、その実絶世の美貌の持ち主で、それがコンプレックスとなり、長い前髪を顔に垂らし、更に眼鏡をかけて素顔を隠しているという設定です。もったいねぇ。