ついにと言うか ようやくと言うか,車載のMP3プレイヤー (本当は「MP3対応CDプレイヤ」ですが) が KENWOODから登場しました. その中から,さっそくZ919 というモデルを購入したので (待ちぶせしての衝動買い,って感じですね(^^;)) ごく簡単ではありますがインプレッション・レポートをお送りします.
RCAから,mp3PRO 用のエンコーダの 評価版がリリースされています.これでエンコードした mp3PRO のデータ (ちなみに,評価版では 64kbps でしかエンコードできないようです.) を Z919 で再生させてみたところ,一応 再生そのものはできるっぽいです.ただ,なにしろ Z919はmp3PROに正式対応しているワケじゃないですから (あたりまえだ), 音質はヒドいもの.せいぜいカセットテープと同等程度でしょう.
現状でも,1枚のCD-Rに128kbpsの通常mp3データが10時間分以上入るワケですから, 今のところは mp3 でまったく問題ないと思われます.
ちょっと調査をサボっているうちに,各社からMP3対応カーステレオが ラインナップされていたようです. さっきカー用品店でのオイル交換のついでに各社のパンフレットを かっぱらってきたので,そこからちょっとMP3対応機の型番を拾い出してみると…
| メーカー | 1DINモデル | 2DINモデル |
|---|---|---|
| Sony | CDX-MP100X | - |
| ADDZEST | DXZ815MP | DMZ815MP |
| Panasonic | SRX7000 | VX4400 |
| KENWOOD | Z929 D929 f-CD7 |
DPX-9021MPi DPX-7021MPi |
なんだか,KENWOODの気合いの入りかた(?)が妙に目立ちます.
(上の表,ホントは商品名とかメーカ名のところをちゃんと Hyper Link にしようかと思ったんだけど,なにやらいちいちメーカ側に 問い合わせよと言うところがほとんどなので,リンク張るのやめました. そんな面倒な手間かけるのイヤだし. そんなわけですんで悪しからず御了承ください. しかし,Webに情報載っけといて「勝手にリンク張るな」ってのもなんだかねぇ…)
(取りつけると,左の写真みたいな感じです.…操作ボタンの小ささが
おわかりでしょうか.これについての文句(?)は,後でゆっくりと書きます.)
なお,音質についてはこのインプレでは (ちょびっとしか) 言及しません. 私自身あまり音質に拘らない方ですし (オーディオ機器の音質を云々できるほど 耳も良くないです),周辺環境に依存する部分も大きいので 書いたところであまり参考にならないでしょうから.
ぱっと見は,フツーの 1DIN サイズのアンプ内蔵CDプレイヤです. しかし,こいつはCD-RやCD-RWに記録したMP3ファイルを再生することが できるようになっています.
価格は定価で60,000円.車載CDプレイヤとして考えると,ちょっと高目ですね.
CD部は,スロットイン方式です.Ejectボタンを押すとフロントパネルが スライドして,CDを入れる口が露出します. …個人的には,スロットインタイプのCDプレイヤにはあまりいい思い出がないので, 長く使うにはちょっと不安があったりします. CDが飲まれて出てこなくなったり,何度入れても認識してくれなかったりしたこと, ありませんか?
操作の点では,CDの再生もMP3の再生もほとんど変わりません. 簡単に思いつく違いと言えば, MP3の再生ではフォルダの選択が加わるのと,音を出しながらの 早送りができなくなるということくらいですかね. 操作性については,後で詳しく書きます.
参考までに,私のMP3作成/再生環境を示しておきます.
| PC本体 | CPU: K6-2,350MHz. OS: Windows98 |
| CDリッパー | CD2WAV32 for Windows Revision.2.07 |
| エンコーダ | 午後のこ〜だ for Windows Version2.11 |
| CD-Rライティングソフト | Adaptec Easy CD Creator 4 |
エンコーディングは,128Kbps でやっています.
| 車種 | HONDA INTEGRA Xsi (3door : H1年式 : 形式 E-DA6) |
| スピーカ | 4スピーカ.フロントは多分純正. |
また,このインプレを書くために用いたCD-Rメディアは,太陽誘電の CDR-74TY です.
この環境で作ったMP3ファイルを Diamond の RiO PMP300 で聞くと, 音質の変化がちょっぴり気になったりしましたが,このプレイヤで聞く分には あまり気になりません (つーか,タイヤの発するロードノイズの方が気に なりますしね.それに,RiOのアンプはかなりへっぽこみたいだし,これと 比較するのもちょっとアレかな).
(この項は,2000年12月7日に追記されました)
実は,先日車を変えたために再生環境が大幅に変わりました. 車は H4年式の Civic 3door VTiです.4スピーカなのは良いのですが, スピーカそのものの質が前のIntegraよりも悪いせいでずいぶんしょぼい音に なってしまいました(泣)
あとこの車,内装がグレーベースでずいぶん軽快な感じなので, 黒ベースでイルミがテカテカの Z919 が 滅茶苦茶浮いています. これから Z919 を購入しようという方は,内装色とのバランスに気をつけた方が いいでしょう.
…てゆーか,こういう (オフブラックベースじゃない) 内装の車にも似合うシンプルなデザインの 車載MP3プレイヤが出ることを切に希望します.
Civicに取り付けるとこんな感じ.なんかヘン……
マニュアルには,CD-Rのフォーマットは ISO9660のレベル1か2 (拡張フォーマット除く) となっており,ファイル名に使用できる 文字も半角英大文字に数字あとはアンダースコアであると記されています.
が,少なくとも半角カタカナについては Easy CD Creator 4 の ISO9660モードで焼いたものに対してはきちんと ファイル名表示ができるようです.他のCD-Rライティングソフトだと ファイル名に半角カナを使おうとした段階ではじかれてしまうのかも知れませんが, その辺は私はよくわかりません.
予想どおりというか何というか,漢字はどうあがいてもムリみたいです (まぁ表示部の解像度やら漢字ROMやらの問題もあるし,当然ですかね).
(半角カタカナを含むファイル名も,このように表示できるようです.
しかし,マニュアル等には明確に「できる」とは書いてないし
ISO9660的にも「実はマズい」のでしょうから,できなくても文句いわんよーに.)
とにかくボタンが小さい! 運転操作をしながらブラインドでこのプレイヤを いじるのはかなり厳しいです. なにしろEjectボタンに至っては,ホントに米粒大の大きさしかない!
運転中にボリュームやトラック選択操作を多用するのでしたら, オプションの「ステアリング・リモコン (KCA-R7)」を試してみるのが いいかも知れません (気が向いたら,自分でも試してみるつもりですが). ワイヤレスリモコンは附属していますが,これはドライバーが使うものじゃ ないんでしょうね,たぶん.
トラックやフォルダを選択するためのレバーは本体右側にありますが, ボリューム調整ボタンは (例によって) 左側.いったい何考えてんでしょうか.
またこのトラック・フォルダを選択するためのレバーが小さくて, 実に操作ミスしやすい.MP3再生時にはこのレバーを左右に倒すと トラック選択で上下に倒すとフォルダ選択なのですが,簡単に操作ミスできます. 次のトラックの曲を聞こうとレバーを右に倒すつもりが,まちがって上に倒れて しまってサブフォルダに入ってしまう.あわてて逆 (下) にレバーを倒すと 元のフォルダに戻れるけど,再生再開はそのフォルダの1トラック目から (うきー).これはちょっといただけません.
で,このレバー上下でのフォルダ移動は,フォルダ階層が深くなると めちゃくちゃ複雑になります.マニュアルには2ページかけてこれについての 解説がしてあるのですが,私はそれを見て3秒で 理解するのを放棄 しました.
別の操作で「フォルダ選択モード」なるものに入れば,もうちょっと直観的に フォルダ移動ができるようになるらしいですが,このモードの入り方が 「6つ並んだラジオの選曲ボタンの中の『2』を押す」というもの.さらに, 「フォルダ選択モード」から「通常モード」への遷移は 別のキーというオマケ付きです.
このプレイヤで使うためのCD-Rを焼く前に,フォルダ構成はじっくりと 考えた方が良さそうです.
「お気に入りの曲をだだだーっと入れて,それをランダム再生で聞く」 なんて使い方をする人だったら,フォルダを作るのはやめて,ルートディレクトリに 入るだけファイルを入れちゃう方がいいように思います.
他の部分をとってみても,概して操作性は良くありません フロントパネルの傾斜を3段階に調整可能なのが救いかな.
とりあえず,この機械の最大の不満点がこの「操作性」であることは 間違いありません.もうちょっとなんとかして欲しい.どうも最近の カーステは,イルミネーションや表示関係にスペースを取りすぎているように 思いますね.
多機能であるゆえか,マニュアルのページ数も 80弱とかなりのものですが, 中身は悪くないと思います.図やイラストは必要最低限+αといった感じですが, その分,一つの操作についての説明がわりとコンパクトにまとまっています.
とにかく,CDメディアがむちゃくちゃ熱を持ちます. 1時間も使っていると,触れないほど…とまでは言わなくとも,触って ビックリするくらいには熱くなります.ただ,これが CD-R メディアに どの程度悪影響があるのかは,しばらく使ってみないとなんとも言えません.
とりあえず (マニュアルにも書いてありますが),CD-R メディアに ラベルを貼るのはヤメといた方がいいと思います. これだけ熱を持つメディアにラベルを貼るのは,はっきり言ってコワいです (厚みが増すことによる,スロットイン機構への悪影響も懸念されます).
初めて市販された「車載MP3再生可能プレイヤ」ですが, 正直言って割高感があります.「車でMP3」する人の数を考えると こうなってしまうということなのでしょうけど (実際,普通のCDプレイヤと比較して1/5程度の数量しか生産していないらしい). あとやっぱり,操作性なんかを考えたときの満足度の低さも気になるところです.
(ちなみに,アンプを内蔵しないモデル (D919) の定価は 49,000円です.)
とりあえず,現状の Z919 には「MP3が再生可能である」という以上の 存在意義を見出せません.
今のところ,お店でもけっこう人気で, 秋葉原のカーオーディオ屋さんなんかでは, わりと多くの人が「予約して」買っているようです.
さて,他社はどう出てくるでしょうか ? ぜひとも対抗機種を出していただいて,「車でMP3したい」人にとっての 選択肢を増やしてもらいたいところなのですが…….