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 私の家づくりノート 1.危険な建材・薬剤


塩ビクロス

   ■塩ビクロスが主流だが
■塩化ビニルモノマー:発ガン性
■可塑剤:環境ホルモンなど
■難燃剤:有機リン、発ガン性
■接着剤:木工ボンドの発ガン性
■内装はどうしたらいいのか

住宅の内装というと、石膏ボード(プラスターボード)下地に塩ビ(塩化ビニル)クロスを貼っている家が多いです。クロスと言えばこの塩ビクロスを指すものととらえられています。しかし、この塩ビクロスも有害物質がいっぱいです。

塩化ビニル樹脂の安全性(Part1) 塩ビの説明
塩化ビニル樹脂の安全性(Part2) 塩ビの説明
反農薬東京グループ編『住宅が体をむしばむ』(1994)
『建築知識』1998年9月号:特集「失敗しない健康住宅[緊急]マニュアル」(\1500)
足立和郎編著『ナチュラルハウスをつくろう』(白馬社、1998、改訂1999、\2400)

(追記2003/7/19)
このページに書いてあるのは「軟質塩ビ」の有害性です。電線の被膜や浮き輪とか家庭用プールなども軟質塩ビで、同様の問題をもっています。
塩ビにはもう1つ、「硬質塩ビ」があります。家庭では水道管、配水管、雨樋、サッシなどに使われています。
両者をあわせた塩ビの問題整理は、「我が家のこだわりと工夫」<塩ビは排除>を参照下さい。
■塩ビクロスが主流だが
壁紙、クロスと呼ばれているものには、素材によっていくつかの種類がありますが、その95%は塩化ビニルの壁紙です。塩ビクロスは、難燃加工された紙に塩ビを塗布し、熱をかけて発泡させ、色つけしたものです。

紛らわしいことに、壁紙の素材の半分以上が塩化ビニルだと「塩ビクロス」ですが、それと同じように紙を塩化ビニルでコーティングしてあっても紙が材料の半分以上であるものは「紙クロス(紙の壁紙)」と呼びます。名前にごまかされますが、これも表面は塩ビです。そこでここでは両者を合わせて塩ビクロスとしします。


■塩化ビニルモノマー:発ガン性
塩化ビニルは、燃やすと大量のダイオキシンなどの有害物質を生成することはご存じでしょう。しかし焼却温度を高温にすればその問題は解決するとのこと。じゃあ、問題ないか・・・ってことじゃあ、ない!

塩化ビニルは塩化ビニルモノマーが連なった(重合した)ものですが、この塩化ビニルモノマーには発ガン性があります。世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)の発がん性分類では、最上位の「グループ1(人に対して発がん性を示す)」に分類されています。
塩化ビニルモノマー

IARC(国際ガン研究機関)で
「グループ1:発ガン性あり(carcinogenic to humans)」

 壁紙を舐めなければいいだろう、などと思って油断はできません。塩ビ樹脂は紫外線などで経年劣化しますから、日光をあびているうちに樹脂が塩ビが劣化して、微粉末が空気中に飛ぶようになります。それを吸うと危険です。


■可塑剤:環境ホルモンなど
塩ビクロスには可塑剤が大量に添加されています。

塩ビはもともとは硬い樹脂(硬質塩ビ)です。水道管や下水管に使われているのがそれです。これでは壁紙には使えない。そこで壁紙用などには成形加工をよくし柔軟性をもたせるために可塑剤が添加されます。これで塩ビ製品は柔らかいのです(軟質塩ビ)。壁紙に使われている軟質塩ビには25〜50%の可塑剤が含まれています。

その成分は難揮発性のDOP(ジオクチルフタレート)が多く使われていますが、これはフタル酸エステル類で、環境ホルモンの疑いがあります。

また、難燃効果のある可塑剤としてTCP(トリクレジルホスフェート、リン酸クレジル)が添加されているものもあります。これは有機リン系(農薬に使われる)の薬剤で、この薬剤は中毒を起こします。


■難燃剤:有機リン、発ガン性
塩ビには難燃剤が添加されているものが普通で、有機リン系の薬剤が使われることがあります。TCEP(トリクロロエチルリン酸)は可塑効果がある難燃剤ですが、これには発ガン性があります。
その他、防腐剤や防カビ剤などが添加されています。どれも有害です。


■接着剤:木工ボンドの発ガン性
クロスをボードに接着する接着剤には、以前はホルムアルデヒドを含む接着剤が使われてきました。ホルムアルデヒドの防腐・防カビ効果が期待されてのことです。しかし最近はホルムアルデヒドを含まないものを使うようになってきました。

しかし、代わりに使われているのは酢酸ビニルエマルジョン、いわゆる木工用ボンドです。これには発ガン性があります。また、防腐・防カビとして使われてきたホルムアルデヒドの代わりに、では何が使われているか、ここは不明です。わからない薬品が使われているということです。


■内装はどうしたらいいのか
安全な壁紙も一部にはありますから、それを使うという方法があります。京都の木創では非塩ビ壁紙を販売しています。
和紙をでんぷん糊で張るなどという方法もDIYでありえます。しかし糊にカビが生えてくることを防ぐのは難しいと思います。

 むしろできるなら、クロスをやめて、生石灰クリーム(タナクリーム)を塗るとか、安い杉板を張るとかの方がいいと思います。



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 2000/8/12