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| 私の家づくりノート 4.エコロジーな家 | |||||||||||||
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雨水利用・浴槽水利用 |
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| ■雨水・浴槽水利用の直接的理由 ■雨水利用の役割 ■雨水の貯留と利用 ■雨水の水質と初期雨水カット ■中水利用 ■雨を楽しむ |
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| 拙宅では、雨水や浴槽水(いわゆる中水)の利用を考えてます。ここではそれらの利用の考え方や利用計画に関する基本的情報を掲示します。やや具体的な設計は「わが家のこだわりと工夫」の<雨水+浴槽水利用>を参照ください。 雨水利用の文献は以下を参照しました。 グループ・レインドロップス編著『やってみよう雨水利用』(北斗出版、1994、\2,000) 日本建築学会編『雨の建築学』(北斗出版、2000、\2,500+税)
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| ■雨水・浴槽水利用の直接的理由 | |||||||||||||
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| ●なぜ雨水を利用するのか? | |||||||||||||
| 水道水は、河川の水などを浄水して水道管を介して、各家庭へ飲用水として運ばれてきます。一定以上の水質を確保して飲用として供給されます。そのためにコストがかかる。だから水道代も払います。 このきれいな水道水を飲用はもちろん料理や風呂・洗濯に使うのはいいでしょう。しかし、トイレや散水に使うのはどうだろう。単に汚物を洗浄して下水に流すだけの水に、水道水を使うのは余りにも無駄、資源の浪費ではないか。散水もそうです。しかも植物にやる水は塩素の入った水道水でない方がいいのに。 トイレや散水には、水道水ではなく、自然からの無償の贈与である雨水を使った方がいいではないか! 雨水は貴重な淡水資源です。地下水や川がない地域では飲用水にも使っている。この大切な資源を無駄にしないで使う。そうしれば水道代だって節約できる。それが雨水を利用する直接的な動機です。 |
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| ●何に雨水を使うか? | |||||||||||||
とは言え、常時飲料にするには水質をかなり考えないといけないのでとりあえず別にして、雨水を利用できる範囲はどれくらいか。拙宅の設計士さんが例示されたものを参考に示せば以下のものがあります。最下段は抵抗もありますし、雨水の水質にもよるから推奨はできませんが、上2段はかなり使えそうです。 |
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| ●風呂の残り湯は無駄にしない | |||||||||||||
家庭で使う水の量の最大は風呂(浴槽+洗浄)でしょう。大量に残った浴槽水をそのまま下水に流すのはこれまた資源と費用の無駄です。
この2つが風呂で資源を浪費しない2大原則です。 浴槽の残り湯を洗濯に使っている家庭は多いと思います。洗濯機にも風呂水ポンプが付いているのも多い。 風呂を沸かし直して入れるためには、追い炊きができる風呂釜が必要です。 しかしそれでも残り湯は出ます。これを下水に流すのはもったいない。これをトイレ洗浄水に使おう!というのが、残り湯利用の単純な理由です。 残り湯利用は、雨水利用とセットで考えるときには、もっと大きな効果があります。この点はのちに述べます。 |
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| ■雨水利用の役割 | |||||||||||||
| 雨水利用というと、屋根の雨水をタンクに溜めてトイレや散水に使えば水道代の節約になる、ということをすぐに想像します。しかしそれだけが雨水利用の方法ではありませんし、水道節約だけが雨水利用の意義ではありません。 |
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| 雨はどこから来るか? | |||||||||||||
| 天の雲からに決まってますが、その雲の元になる水蒸気はどこから来るか? 地球上の水の99%は海にあるから、雨の元になる水蒸気は海から蒸発したもののように思えますが、実は海から生まれた雨の8割は海に降ります。 海から気流に乗って陸に来る水分は、陸地に雨となって降る水分の1/3しかない。雨になる水分の2/3は、陸地から蒸発した水分で、その多くは植物からの蒸散なのです。 地上に降った雨は、地下に浸透し地下水となるとともに、地表や植物から蒸発散することで、ふたたび雨となるのが本来の雨水の循環です。 |
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| 雨水循環の切断 | |||||||||||||
| ところが都市化が進み、舗装によって地表が覆われ、下水道が完備すると、地上に降った雨は屋根や舗装上を伝って下水道へ流れ込み、ついには海へ至ります。すなわち雨水循環が切断されています。 都市化によるこうした雨水循環の切断のせいで、一方では蒸散量が減ったために雨が減り夏季の気温が高くなるとともに、他方では地下浸透が少ないために大雨の時には都市型洪水になる、という問題が生じています。遠くのダムに溜めた水を上水道で都市に運び込み、それを下水を通じて海に捨てる、という雨水循環切断の広域化も進んでいます。 |
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| 雨水利用のいろいろ | |||||||||||||
雨水利用は、次の1や2だけでなく、3や4の役割も大切です。また5の利用の仕方もあります。
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| ■雨水の貯留と利用 | |||||||||||||
| 雨水をトイレ洗浄用に使うことを例にして『やってみよう雨水利用』(北斗出版)から紹介します。 |
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| ●トイレ洗浄水の使用量 | |||||||||||||
雨水をトイレに使うとして、どれだけの水を使うでしょう。
4人家族では、1日に約200リットル、1年間にトイレに使う水量は約73,000リットル=73m3です。 200リットルの雨水がタンクにあれば、1日のトイレ洗浄水がまかなえます。 (1日の使用量については、「わが家のこだわりと工夫」の<雨水+中水利用>を参照ください) しかし、実際に雨が降るのは平均で4日に1日程度で、もっと長期間降らないこともある。そこで、
したがって、4人家族のトイレ洗浄水を雨水だけでまかなうには、6,000リットル(6m3=6t)のタンクが望ましいということになります。 なお実際の設計では、雨がなくてタンクが空になるといけないので、タンク内の水量が少なくなったら水道水をタンクに注入するようにしておきます。 6トンとはかなり大きいですが、しかしもしも小型のタンクを使うと、雨水の利用効率がかなり下がります。 なぜなら、雨が降らずタンク内の水量がると水道水を給水するのですが、タンクが小型だとそれが頻繁に行われ、逆にせっかくの降雨のときにはタンク内に上水が溜まっていることになり、雨水利用としては非常に効率が悪くなるのです。 |
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| ●雨水の集水量 | |||||||||||||
| 雨を溜められる量はどれくらいか。 集水面積と雨水タンクの大きさとの関係は、過去の実績からのとおりです。
集水面積が60m2(約18坪)の屋根なら、6m3(6t)が雨水タンクの容量です。 これで、集水面に降った雨の約70%を利用できます。(注) 前述のように、4人家族では6トンのタンクが必要でした。集水面積が60m2あれば、その雨水が確保できることになります。・・・しかし、6トンのタンクとは大きいですね。 (注) 1年間に集水できる雨水量は次のとおり。 |
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| ■雨水の水質と初期雨水カット | |||||||||||||
| 雨水は汚いのではないか、貯水すると腐るのではないか、という心配があります。 雨水は大陸や海からの水蒸気が元になっているので、本来は蒸留水に近いといえます。その中には腐敗(微生物)の栄養源となる有機物がほとんど含まれない。 しかし空気に開放していれば藻類が飛来し、日光に当たれば成長し腐敗します。空気に開放せず、日光に当てなければそうした問題は生じにくいです。 ただし、雨は空気中の汚れを含みます。とくに都市の雨は亜硫酸ガスや窒素酸化物がとけ込みます。また屋根などの建物の汚れ(有害物質を含む煤煙)を洗い流します。これらは降り始めの雨(初期雨水)に多い。 そこで降り始めから1mmの初期雨水は除去します ちなみに、集水面積60m2の1mmの雨量は、60リットルです。 雨は空気中の汚れを含むので、初期雨水をカットしてもタンク内にはカーボン状の汚れがつくようです。 そのためタンクはときどき掃除する必要があります。 こうした汚れを考えると、雨水は汚いとは言えないけど、完全にきれいとは言えないので、飲用はもちろん洗濯への使用も注意が必要でしょう。 |
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| ■浴槽水利用 | |||||||||||||
| 浴槽の残り湯を洗濯に使っている家庭は多いと思います。そのままでは下水へ流してしまう残り湯を、洗濯用水として再利用している。これだけなら、洗濯機にもポンプが付いているから簡単。 そこからさらに、この浴槽残り湯をトイレ洗浄水や散水に使おう。残り湯をタンクにためて、トイレ洗浄などに使おうとうということです。 ところで、4人用のトイレ用雨水タンクは6トン必要だと紹介しました。雨水だけでトイレ洗浄水確保を考えると大型のタンクを用意しないといけない。というのもしかし前述のように、小型のタンクを使うと水道水の給水頻度が増えて、雨水利用の効率は非常に悪くなるからです。 そこで、浴槽残り湯もトイレ洗浄水に利用すれば、小型タンクでも水道給水が減らせます。このやり方は、有田さんから教わりました。 「中水」ということばがあります。生活雑排水を下水として排水してしまわずに生活用水として再利用することから、上水や下水に対比される造語です。浴槽水を洗濯に使ったり、トイレ洗浄に使うことは、まさに中水利用です。 生活雑排水を浄化して再利用するシステムが、家庭用として販売もされてもいます。 しかしこの場合は、本来は下水であるものを機械で浄化までしてなぜ再利用する必要はあるのだろうか。その前に雨水をなぜ使わないのか。また水の大量利用を前提にした水の再利用という考えも、はなはだ疑問です。 |
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| ■雨を楽しむ | |||||||||||||
| 雨はいろいろな降り方、いろんな表情があります。水が流れる様子を眺めるも美しく楽しいものです。 そんな雨のいろいろな楽しみ方が『雨の建築学』(北斗出版)に載ってます。 屋根の軒先には雨とい(横とい)があり、屋根に降った雨はそこで受けて、縦樋を通して雨水升に入る。住宅に降った雨は私たちの視界から閉ざされています。もっと屋根から雨といへの雨の表情を観ようということです。 ・屋根を透明にして、屋根を伝い落ちる雨を観る。雨水をいろいろに見せたり楽しむ方法もあります。 ・家の外や中に雨水を溜めた池(遊水池)をつくり、遊んだり眺めたりする。 雨は建物を痛めるし、うっとおしい気分にさせますが、雨を楽しむ工夫を住まいに取り入れてみようと思います。 |
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2001/4/24