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建築記録

刻み


■材木の刻み
   11月24日(土)
今井棟梁のところへ行きました。事前に電話すると棟梁のお連れ合いが、棟梁は不在だが作業場にある材木や刻みの様子は見れるのでいらっしゃい、とのことだったので見に行くことにしました。

4寸角の柱は見慣れていますが、4寸×5寸の材や、5寸角の柱、6寸角の柱は、すごく太いです。でもどれがどこに使う材なのかよくわからずに見ているので、どうも実感がわきません。

作業場では、梁の刻みが進行中でした。杉の梁材に「追掛け大栓継ぎ」という継手が刻まれていました。現物を間近で見るのは初めてだったので、感動ものでした。

能登ヒバはどれだかわからず、対面できませんでした。


中央の四角いのが4寸角。
左側は4寸×5寸

梁。継手の追掛け大栓継ぎ。


12月15日(土)
子供と2人で今井棟梁の作業場へ行くと、ちょうど3時の休憩時間でした。仕事の様子をいろいろ伺えました。
長い梁材に追っかけ大栓継ぎをすることはあるが、こんな短い材でそこまで手間をかけることは普通やらないし、こんなにたくさんすることもない、でも面白い、というようなことを言われました。確かに拙宅の梁はほとんどが定尺の4m。材料費を抑えるためですが、しかし大工手間はかかっている。しかしかかっているといっても、僅かしか払ってないんです。

下の写真には松の丸太なんかがありますが、値段は意外に安いんです。タイコの松は見積書では3万円してません。産地から直接に仕入れたということもありますが、木って素人が考えるのと違って安いんです(安くなった)。

上に乗っている2本の材が、木童から買った土台の能登ヒバの端材。本体はその後方で、段ボールの箱に収納されています。
均一な黄色っぽい色をしています。香りはヒバの香りですがあんまりきつくない。
ヒバはヒノキより柔らかいそうです。
なんで本体は箱入りになっているかっていうと、木童の担当者が暴れるから最後に刻んで欲しいと言ったと棟梁に伝えたら、暴れにくいように箱に入れて養生するということになったわけ。
松の丸太
「■材木搬入」の写真でトラックの荷台からはみ出していたやつです。長さは6mあります。
1階(居間)の床梁用で、車庫の天井部分にかかる梁です。家の外から見える位置に掛かり、道路から家の正面(車庫)を見ると、車庫の天井部分にこの丸太の小口(いや大口です)が見える。訪問者をまず最初にこれで驚かす、というのが設計者の意図です。結果はどうなるかな。
トップページで様子がわかるでしょうか。かなり重要な位置につきます。束よりも出っ張って床梁を支えるので、上に凸の状態で置きます。
松丸太をタイコに落としたもの(丸太を2面だけ挽いたもののこと)。
長さは4.5mの曲がり松。
居間の吹抜の太い小屋梁に縄をかけて子供を遊ばせたいという施主(私のこと)の希望に、じゃあ曲松にしましょうという設計者の提案でこうなりました。

もちろん上に凸になるようにかけますが、どんな具合にかかるかはこれからのお楽しみ。

松枯れ病で松が手に入りにくくなっているし、具合良く曲がった松がなかなかなかったそうですが、山から見つけてくれたようです。ってことはかなり生材ってことです。確かにかなりのヤニが出てきます。
梁の継ぎ手(追っかけ大栓継ぎ)
継手をつくって実際に材を繋いでみるのだそうです。その上で「込み栓」が入る穴を2つ開けるのだそうです。
成(せい)の大きな梁は四角の穴を開け、四角の込み栓を入れるそうです。これの成は30cm。
右の写真がその穴部分。
これも梁と追い掛け大栓継ぎ

これは梁の成(せい・幅のこと)がちいさいので、込み栓の穴が○です。
蟻掛け
梁に交差する根太でしょう。
材の2/3くらいの成の大きな蟻継ぎ風の凸があるので、さわってみたらビックリ。左右と下には、面がとってあって(角をとってある)、入りやすいようになっているんです。右の写真ですが、ボケていて面をとった様子がわかりにくいですね。

1月18日(金)
17:00から今井棟梁の作業場2階で設計士を交えて打ち合わせをしました。そこで厚板の落とし込み方、屋根の仕様、外装の仕様などを決定しました。
打ち合わせ後には棟梁のお宅お手製のご馳走を頂きました。野生イノシシ肉と聖護院の炊きもの、宮城産油麩の煮物、自家製コンニャクの刺身などなど。どれも美味しかったです。v(^^)

1月27日(日)
久しぶりに今井棟梁の作業場へ伺いました。
梁や2階根太なのでしょう。梁同士の継手は追い掛け大栓継ぎ、梁と根太は「大入れ鎌掛け」です。先述した「蟻掛け」で梁に交差させます。そんな継手、仕口がいっぱい並んでます。
柱との取り合いは長ホゾ差し込み栓打ちになっているので、ホゾに込み栓用の穴も見えます。

右は柱(でしょう)。長ホゾ差し込み栓打ちになるはず。
左の写真は根太と柱。
右の写真は束です。拙宅の1階床梁は土台の2尺上にあり、その間に足固めがある。
詳しくは実はよくわかってません。
左は居間の6寸角の大黒柱。柱の下部で車庫に表しになる部分について写真のような化粧をしたとのこと。実際にはどうなるのか、楽しみです。
右は柱の長ホゾ。入りやすいように、僅かに先の方が細くなっている。
壁に落とし込む厚板をプレカットしている今井Jr.。
厚さ30mm、幅150mmのつもりが、実物はプレーナー加工前にその寸法で、実際は厚さ27mm、幅140mmでした。
きちんと確認しないといけませんネ。
本実加工済の厚板。
これが大量につくられる。
作業場の脇に野積みにされた端材の山。
端材っていっても4寸角以上だから、太い。
家が建ったら何かに使いなさい、という棟梁の配慮です。

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