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 5/23 ビースティ・ボーイズが好きだったことを思い出す
3週間ほど前、ビースティ・ボーイズのMCAが亡くなった。あらゆるジャンルの人達が追悼コメントを出していて(ダライ・ラマまで!)、偉大な人だったんだとあらためて思う。僕がさほどショックを受けなかったのは、彼が癌であることを公表していたからか、それともここ数年、ヒップホップをあまり聴いてなかったからか。そうは言っても、じんわりと 「センスの良い先輩が一人減った」 感は後から湧いてくる。大学生の頃、僕の周りの人はみんな聴いてて、音楽だけじゃなく、映像とかミニコミとか、あるいは自分たちで会社を作ったりとか、そんなDIYな感じに憧れた。

そして今日になって、ビースティのDVDを持っていることを思い出した。12年前、これが見たくてプレステ2を買ったんだ。当時DVDプレイヤーは高かったんだよな。久しぶりに引っぱり出してきて見たら、やっぱり面白かった。やってる本人達がすごく面白そうなのも面白い。アイデアとセンスで勝負する人達は、ジャンルを問わず面白いんだな。久しぶりに、そんな気持ちも思い出した。


 5/20 金山平三展
金曜、兵庫県立美術館へ 「金山平三展」 を見に行く。もう何年もずっと、展覧会が開かれるのを楽しみにしていたのだ。さほど有名ではないからか、チラシには 「日本の印象派」 という、おそらく本人が言ったのではないであろうキャッチコピーが書かれている。チラシに大きく掲載されている絵は 「林檎の下 (ブルターニュ) 」 という、いかにも印象派然とした絵だ。これは金山がヨーロッパに留学していた時に描かれたもの。確かに良い絵だが、しかし彼の絵は、日本に帰ってきてからさらにグングンと良くなっていく。

それはおそらく、「何を描くか」 が決まったということなのだろう。日本はヨーロッパに比べると湿度が高く、風景全体が淡く見えるため、油絵には向いていないと言われる。金山はそんな日本の風景を描くにあたって、薄いピンクや水色など、いわゆるパステルカラーを多用した。遠くの風景はさらに淡くし、そして手前には黒や原色を入れて画面を締める。「いかにも印象派っぽい絵」 ではなく、「日本の風景の印象」 をそのまま絵にする。そういう意味ではまさに 「日本の印象派」 なわけで、日本の日曜油絵画家たちは、モネやルノアールではなく金山のタッチをこそ学ぶべきなのだと思う。


上の絵は 「大石田の最上川」。世界中の絵の中で好きなのを5枚選べと言われたら、必ず入る絵だ。


 5/15 サッカーは楽し

今年のサッカー/イングランドプレミアリーグの最終節は凄かった。詳しく書くと、感動のあまり異様に長くなりそうなので、何が起こったのかを箇条書きで。

・ 優勝争いが最終節までもつれ込んだ
・ 同じ町の2チーム、マンチェスター・シティが1位、マンチェスター・ユナイテッドが2位
・ 最終戦はそれぞれ下位チームと対戦、同時刻キックオフ
・ シティ、最終戦の相手は残留争いをしてるチームで、全員で守備を固めて引き分け狙い
・ シティ、勝てば44年ぶりの優勝ということで、客も選手も監督も緊張しまくり、攻め続けるも点が入らず
・ 逆にカウンターで点を奪われる
・ 90分終わったところで、1−2で負けていた/ロスタイムは5分
・ ユナイテッド、数分早く試合が終わり、1−0で勝利
・ このままいくとユナイテッド優勝、1点入れて引き分けでもユナイテッド優勝
・ それがシティのサポーターにも伝わり、椅子を蹴って怒ったり涙を流したり、客席は異様なムード
・ そんな中、ロスタイムに2点を奪っての逆転勝利

いやあ、良かったねえ。優勝が決まった瞬間、客はピッチになだれ込んで大喜び、ビール腹のおっさん達が号泣しながらの大合唱。VIP席ではリアム・ギャラガーが、シャンパンをカメラマンに浴びせて大ハシャギ。僕はシティのファンじゃないけど、どっちかというとユナイテッドを応援してたけど、ちょっとうるっときてしまったよ。ドラマチックさで言えば 「ドーハの悲劇」 以来。しかも今回は悲劇じゃない。

ところで、「サッカーが盛り上がり出してから、ヨーロッパでは戦争が無くなった」 なんて冗談も言われるのだけど、サポーター達の熱狂ぶりを見るにつけ、あながち冗談でもないなと思う。このマンチェスター・シティというチームはここ数年、アラブの石油王の資金によってどんどん有力選手を獲得した結果、主力の7割が外国人というチームなのだ。でも町の人達はチームを応援し、優勝したらボロボロ泣く。「傭兵部隊」 と揶揄されようが関係ない。チームを、地域を愛してるんだな。



 5/07 ゴールデンウィークを振り返るの巻 
ゴールデンウィークは京都で過ごした。「いもぼう」 という、里芋と棒鱈を炊いた地味かつ美味な料理を食いに行ったり、下鴨あたりの金持ちの家を見て回ったり、古本屋をはしごしたりと、要するに 「散歩」 をして過ごした。

2日、磔磔に曽我部恵一バンドのライブを見に行く。これまで見てきた彼らの、一体感のある楽しいライブとは一変、MCや笑顔の少ない、重くシリアスなライブだった。現在のバンドが現在のことを曲にして歌うとこうなった、という感じ。正直、楽しい頃のライブが恋しいけど、いまロックバンドをやるというのはこういうことなのかな。やっぱり僕はこういう、「いま」 を感じさせるバンドが好きだ。再結成の祝祭ムードも嫌いじゃないけどね。

5日、岡崎で毎年やってる古本祭りへ。丸一日かけて見て回り、一冊だけ買った。「世界セクシー文学全集」 の第3巻。50年前の本だ。「セクシー文学」 というとずいぶん軽い印象だが、買ったのはマルキ・ド・サドの 「ソドムの120日」 なのだった。刊行当時は、今ほど 「セクシー」 って言葉が一般的じゃなかったんだろうな。あとがきによると、露骨な性表現は発禁処分を受けてしまうので、翻訳に苦労したとのこと。あえて英単語を使ったりカタカナで書いたりと、苦労の跡が忍ばれる。そのため、一読しただけでは何をどうしたかが分からず、パズルのように読み解く必要がある。結果、まったく 「セクシー」 な気分にはならないのだった。

6日、城陽でタケノコ掘り。みんなが汗だくになって掘りまくる中、自分の体力のなさを考慮し、小さいのを一個だけ掘った。風が強く吹くと、竹林はカーテンのように揺れる。竹同士がこすれあって、キシキシ、ガチガチと生き物のような音を立てる。山の神が 「タケノコを返せ・・・」 とか言っているようだ。などと言いつつ、その場で茹でて食う。おいしかった。



 
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