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小型スピーカー製作


ツイータとウーファーのつながり

しばらく使ってみましたが気になる点がでてきました。ボーカルの線が細いような感じがします。
スピーカーを見下ろすようにして聞いている場合はいいのですが、見上げる位置で聞くといまいちです。
調べてみるとネットワークの極性の項目で書いたように、上下の位置で特性が変わってしまいます。
50cm離れた位置でツイータとウーファーの中間の高さにマイクを置いて測定した特性は次の通りです。
測定はSpeakerWorkshopを使って、MLSインパルス測定を行っています。
MLS測定では低音の測定はできませんが、反射音の影響を少なくすることができます。



クロスオーバ周波数の2kHz付近が多少へこみぎみです
もう少し測定位置を下げるとさらにへこんできます
上下方向のサービスエリアが上の方向に偏ったスピーカーになってしまっています

ネットワーク回路変更

ツイータとウーファーのつながりが良くなるように回路を変更します
クロスオーバ周波数でのウーファー側の位相の回りを少なくして、逆相接続でつながるようにします
ウーファーの特性を50cmの距離で測定したは結果は下図のようなものです


ウーファー単体


今までのLPFとウーファー

ウーファーには7kHz付近の共振があるようです。-6db/octではこのピークの影響が残ってしまうと思われます
そこでノッチフィルタを使ってこの共振を減衰させることにします。回路は次の通りです


ノッチフィルタを使ったネットワーク


ノッチフィルタとウーファー

0.5mHと1uFで7kHzのピークを抑えています。ピーク以外は高音は自然に減衰しているのでLPFは入れていません
ノッチと6db/octのLPFの形もためしてみましたが、位相の回りは12db/octからあまり改善されませんでした
インピーダンス補正までなくしてしまうと減衰が十分でなかったためこれは残しています。

このネットワーク変更によってボーカルに力強さがでてきました。
上下方向に動いてもあまり音質が変化しないようになりました

03/10/05
変更後の測定結果です
回路の小変更を行ったため、上の回路図も変更後のものに差し替えてあります。
インピーダンス補正のコンデンサは10uFのままでいいのですが、手持ちの部品の有効活用のため7.5uFに変更してます。
バスレフポートの共振周波数も低音の量感アップをねらい、38Hzに変更しています


MLSインパルスによる周波数特性


インパルス応答のウォーターフォール分析


サイン波スイープによる周波数特性


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