大法寺三重塔 長野 1333年
美しさに何度も振り返るため、俗に「見返りの塔」といわれる檜皮葺の名塔です。

次ページ 西郷寺本堂(広島)


目次に戻る





軒の組物は、禅宗様三手先
組物の割合が多く、塔身の背が極端に短い上重

禅宗様では、斜めに組み入れられた尾垂木は細く削られて少し反っています。これを「鎬:しのぎ」といいます。

荘厳された初重内部

禅宗様では柱の上端部を少し丸めます。これを粽(ちまき)といいます。また柱同士は貫で繋ぎ、柱の下には礎盤という石をはかせます。

     天寧寺(てんねいじ)三重塔   広島県  南北朝時代(1388年)創建、江戸時代(1692年)改築

興福寺三重塔 奈良
鎌倉時代再建  総高18.9m
初重が大きいのが特徴です。

      浄瑠璃寺三重塔 京都
平安時代1178年に平安京一条大宮から移築されたと伝えられています。

建築様式 禅宗様
三間三重塔婆 本瓦葺 総高25m

5重塔−2重=3重塔

文学と寺の町、尾道を見下ろす千光寺山の中腹にある尾道三塔のひとつです。
この三重塔、よく見ると、ずんぐりとしていて少し不格好だと思いませんか?
そう!この三重塔、実は創建時は五重塔だったのです。
江戸時代の元禄五年に羅災による修復のため、壊れた上の二重を取り除いて三重塔として改修されたのです。

建築種別では「木造雑塔」に分類されます。奈良の不退寺や同じく奈良の安楽寺の塔は初重だけを残して仏堂風にしていますが、五重塔を三重塔に造り変えたのは、この塔だけです。
初重の一辺は、5.27mとかなり大きいところから、五重塔の時は総高が35m前後ではないかと考えられます。
禅宗様の塔で、初重は普通ですが、二重、三重目の塔身部の背が極端に低く、柱が短く三手先とした組物の方が厚みがあります。

それでは、お口直しに名塔といわれる三重塔をご紹介します。