時宗総本山の本堂

鎌倉時代に一遍上人の説いた浄土信仰は、念仏札の配布(賦算)と踊念仏により大流行し、室町時代では浄土教の最大手でした。
一遍上人は遊行による布教活動を主体としていたため、宗門の確立や寺院の建立を否定していましたが、その弟子により鎌倉時代末期に建立されたのが本寺院です。

この本堂は江戸時代初期以降幾度も焼失し、さらに関東大震災で倒壊しましたが、正面の柱2本を除き旧部材で昭和に再建されたものです。
堂内は近世の仏堂らしく、広い外陣を作ります。正面1間通りを板敷の外々陣とし、その奥3間を柱を省略した畳敷きの外陣とします。
時宗特有の踊念仏会(おどりねんぶつえ)は極楽往生が決定(けつじょう)した民衆の踊躍歓喜(ゆやくかんき)を表したものとされていますが、この念仏会は、内陣前の広い外陣で行われます。

外陣


     清浄光寺(しょうじょうこうじ:遊行寺)本堂   神奈川県   昭和時代再建

脇陣

脇陣

建築様式 和様
桁行7間、梁間7間 一重 入母屋造 銅板葺

内陣

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丹塗りの高欄は外陣側にのみ付きます。

正面1間通り 板敷の外々陣

踊念仏会の行われる外陣

幅7間、奥行き3間の広い外陣
天井は中央部折上の格天井

柱と欄間で囲まれた内陣

方3間の内陣 外陣との結界は緩やかです。

外々陣

外陣は柱を省略した広い無柱空間

3間の向拝をつなぐ海老虹梁、正面の扉は桟唐戸

正面7間の大型本堂