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太鼓打家の食卓
うまいものを食べる裏ワザ

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ラム柿

ラム柿

 近所のおばさんが「柿を自分でよう取らんから、好きなだけ取ってや。」と言ってくれた。通称、富士柿と言っている大きな渋柿である。11月下旬の日曜日午後、半日かかって140個の柿を取った。数日後、夜遅くまでかかって全部吊るし柿にし軒先に干しておいた。道行く人も珍しがって、知らない人が車を停めて眺めたりしていた。
 おばちゃんは「湯通ししてから干したらかびが生えへんよ。」と教えてくれたが、140個の柿を湯通しする作業は気が遠くなったので、そのまま干した。これがいけなかった。暖かい雨の日が続き、かびてきたのだ。そこで、改めて湯通ししウォッカを表面に塗っておくと、無事に干し柿になった。

 ところで、湯通ししたときに蔕が取れて吊るせなくなったものを大き目のタッパーに入れ、マイヤーズ・ラムをふりかけておいたら、美味しい「ラム柿」ができた。表面が干し柿、中は熟し柿、ラム酒のいい香りがついて、偶然の産物とはいえ高級感あふれる菓子である。
 ラム柿の発明は、田中耕一さんが実験の失敗をきっかけにノーベル賞を受賞したようなものだ、なんて考えながら、無くなるのを惜しんでちょっとずつ食べている。

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