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おじさんの主張・御杖村予選
「言いたいんや!!」

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サンタさん     2004年12月27日

 地域のクリスマス会に子供と参加した。パーティーの最後に会場が暗くなり、イルミネーションが点滅する中、サンタさんが子供達にプレゼントを配ってくれたが、怖がりの3歳の息子は、
「怖いー!」
と泣き出した。家に帰っても泣き止まず寝ない息子に、
「早う寝な、サンタさんが来るで!」
可哀想な息子はサンタさんのことを赤い服を着たナマハゲのようなものだと思っている。なんてひどい親なんだ。
 もっとも、ヨーロッパの古い伝承によると、サンタクロースは木の枝を持ち、悪いことをした子は枝でシバかれ袋に詰めて連れて行かれるらしい。と言い訳をしています。

 師走の街は、サンタの衣装と騒がしいクリスマスソングで溢れている。もともとキリスト教の信仰が無い日本では、クリスマスは「silent night, holy night」ではなく、子供達のプレゼントおねだりと、大人の忘年会騒ぎと、カップルの夜として、何かにかこつけて酒を飲む「日本全国酒飲み音頭」の一環行事となっている。
 そのクリスマスを前に、親父ブッシュがヘリコプターでやってきた「トイザーまス」に子供達を連れて行った。クリスマスプレゼントを当て込んだ、これでもかとイワンのバカの商品陳列。我が家ではこのおもちゃ屋は「我慢する躾の場」となっている。なんてひどい親なんだ。


 罪滅ぼしに「サンタクロースっているんでしょうか?」(中村妙子訳、東逸子絵、偕成社、840円)という絵本を子供達に読み聞かせ、プレゼントしたい。
 今から100年以上前、ニューヨーク・サン新聞社に寄せられた少女の質問に答えた社説は、今も世界中で読み継がれている。子供への敬意と深い含蓄を含んだこの文は、目に見えないものを信じることの大切さを教えてくれる。
「目にみえない世界をおおいかくしているカーテンは、どんな力のつよい人にも、いいえ、世界じゅうの力もちがよってたかっても、ひきさくことはできません。ただ、信頼と想像力と詩と愛とロマンスだけが、そのカーテンをいっときひきのけて、そのむこうの、たとえようもなくうつくしく、かがやかしいものを、みせてくれるのです。」
 そう、このクリスマス騒ぎの中で欲望を叶えることではなく、静かで聖なる夜、目に見えないものを信じる心をこそ子供達に贈りたいと思う。

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