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おじさんの主張・御杖村予選
「言いたいんや!!」

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宇陀     2003年9月5日

 宇陀6町村合併協議会が、合併した場合の新市名を公募しているらしい。賞金も(税金から)出るようだ。
 えっ?新市域を表す適当な地名がないのならともかく、宇陀郡がそのまま市になるわけだから、「宇陀市」以外にありえないのではないか(町村合併の是非は別にして)。最悪の場合、センスのないお役人の発想で「東大和市」なんていう恥ずかしい名前になるのではないかと、危惧している。幸いにも「東大和市」は東京都に現存する市なので、採用されることはなさそうだ。役人もつまらないことを考えてないで、そんな恥ずかしい名前にするくらいなら、いっそのこと、日本のふるさと飛鳥京の東にあるということで「東京市」にするくらいの発想を持てばどうか。日本に東京都はあるが、東京市は存在しないのである。

 映画「うんこちびるの照れ隠し」、いや失礼、「千と千尋の神隠し」で、主人公千尋は奪われた名前を取り戻すことで自分を取り戻した。また、マンションになって埋め立てられた川の主ハクは、千尋のおかげで自分の名前を思い出して蘇り、コハク川へ戻る。人の名も、土地の名も、名前には魂が宿っているのであり、地名を消すことはその土地のアイデンティティーを喪失させることになる。私達の祖先が全国津々浦々に残してきた地名とその記憶は、「何とかヶ丘」なんていうつまらない地名(御杖の下流にあるM重県N張市はそんな地名に溢れているが)を除いて、それ自体が文化なのである。市町村合併の嵐の中で、私達の税金を使って全国の由緒ある地名を消していく「文化国家日本」の姿はあまりにも寂しい。

  「宇陀」という地名は由緒ある地名だ。「国の始まり大和の国、郡(こおり)の始まり宇陀郡(うたごおり)」と言われるほど、日本で最も古い地名とされている。それを、たかが市町村合併などというお役所の都合で変えてしまっていいわけがない。
 「宇陀」という地名がなくなると、私達の祖先が営々と築いてきた、宇陀の美しい山河と瑞々しい田園は、「発展」「開発」の美名のもとに破壊され、コンクリートで塗り固められていくことであろう。

   注1・・・・東京都東大和市を恥ずかしい地名と言っているわけではありません。念のため。
   注2・・・・御杖・曽爾両村は、宇陀6町村合併協議会から正式に離脱しました。
   参考・・・・新市名公募結果

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