若さだ!恋だ!太陽だ! 問答無用の痛快青春巨編!
ある意味、植木等の無責任男以上に無責任な無理矢理なまでの豪快さが最大の魅力の青春ファンタジー。元ネタとなったのがプロデューサー藤本真澄が好きだった戦前の映画「陸の王者」(1928年・松竹蒲田)と言われているが、元ネタの方で主人公が青春をかけているスポーツが「大玉ころがし」のようなヘンテコなスポーツで、これがどうなったら若大将シリーズに生まれ変わるのかよくわからなかったが世の中そういうもんらしい。
さて、このシリーズ最大の見所といえば……。やはり偉大なワンパターンの展開!「こうなるだろうな」っと思ってみているとやっぱりそうなる。でも、ベースのプロットががしっかりしているから、見ていて安心だし気持ちいい。そんなところにあるんじゃないだろーか?
余談だが、若大将こと田沼雄一がすき焼き屋「田能久」のボンボンという設定上、必ずと言っていいほど、どの作品にもすき焼きを食べるシーンが出てくるのだが、私は「若大将シリーズ」見るたびに猛烈に、しかも大量にすき焼きが食べたくなってしまうのだ。そう思ったらもう止まらない! ほとんど条件反射的に近所にあるスーパー「肉のハナマサ」に走り、100グラム78円という信じられない値札のついた牛肉を大量に買い込み、すき焼きを食べることが、習慣のようになってしまった。値段が値段だけに「田能久」の味には程遠いが、量だけは負けていないような気がする。最近では若大将を見るときにはあらかじめ肉を用意して見るようにまでなってしまった。うーん、アホかと思うが止められないのだ…。
話を元に戻そう。このシリーズのもう一つの見所なのだが個人的には実はヒロインの澄ちゃん(星由里子)の性悪女ぶりにあると思っている。純情そうにしているが、実は澄ちゃん、かなり性格は悪いし、わがままな女である。自分の目的のためには手段を選ばず 青大将を手玉にとることなんて朝飯前。私が若大将の立場ならこんな凶悪ヒロインよりも絶対にしっかり者の団令子か、お嬢様の藤山陽子を選ぶところなのだが…。その人を見る目のなさが坊ちゃん育ちのである若大将の最大の弱点かもしれない…。
物語の後、雄一と澄子が結婚でもしたら、性格の悪い兄嫁に江口も照子も苦労するだろうなぁといつも思う。まぁ、それでもやっぱり最後はハッピーエンドに感じられてしまうのはやはりこのシリーズの腕っ節の強さと言えるだろう。
以下に紹介する17本の他、81年に「帰ってきた若大将」、75〜76年に草刈正雄主演で「若大将」が製作されているが、当ホームページの趣旨に従って割愛させていただいた。
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