放仔

交尾が終わると雌は受精卵を腹肢に抱える. 一般的に雌は孵化直前まで卵を腹肢に抱え続け, 孵化したゾエア幼生を海中に放す(放仔, spawning). この時, 雌は幼生が泳ぎだせるように腹部を開いて体を震わせる. 放出されたゾエア幼生は雲が広がるように水中に泳ぎ出し浮遊生活に移る.

アカテガニの放仔は, 夏の満月, または新月の夕刻ごろ行われ, 満潮に合わせるように大群で海辺に集まる. 雌は波打ち際で体を震わせてゾエア幼生を放出する. 三浦半島の小網代ではこの様子を比較的容易に観察することができる.

東インド洋のクリスマス島(オーストラリア領)では, 10月から12月ごろにかけて, 交尾と放仔のために大群で海岸に移動する様子を観察できる. 放仔の時は海岸に夥しい抱卵メスが集まり壮観を呈する.


アカテガニ

オオケブカガニ

ノコギリガニ

クリスマスアカガニ

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